軽蔑する利己主義者/Scornful Egotist

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/09/10

軽蔑する利己主義者/Scornful Egotist

軽蔑する利己主義者/Scornful Egotist

軽蔑する利己主義者/Scornful Egotist

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クリーチャーのサイズというものは、マジックにおいて最も大事なファクターかもしれない。
「マナレシオ」という概念がある。

 

これは「クリーチャーのパワーとタフネスの平均値÷マナコスト」で求めることが出来る。

 

例えば《灰色熊》の場合、2÷2=1でマナレシオは1だ。

 

《スケイズ・ゾンビ》は2÷3=0.667、《ゴブリンの先導》は2となる。

 

この数値が1を越えればクリーチャーとして優秀だということがお分かりいただけただろう。

 

では、この前フリで本日の1枚《軽蔑する利己主義者》に登場願おう。

 

そのマナレシオは、なんと0.125!弱い!余りにも弱すぎる!では何か驚愕のハイスペック異次元超絶アビリティを搭載しているのではないか?はい、バニラです!これはひどい。

 

こっちが軽蔑するレベルである。

 

一応「変異」を持っている。

 

3マナ払えば裏向きの2/2として場に出せて、青1マナ払えば表面の脆弱ボディを曝け出す。

 

一体この行為にどれだけ意味があるのか。

 

一応、収録されたエキスパンション「スカージ」はコントロールしているクリーチャーの点数で見たマナコストが大きければ大きいほど、なんらかの得をするカードというのがテーマの1つになってはいた。

 

なってはいたが、それでもこんなクリーチャーを使うだろうか。

 

このギミックをふんだんに盛り込んだのが構築済みデッキ「粉砕」である。

 

これは、マジックの構築済みデッキの歴史の中でも断トツの弱さを誇ることで知られている。

 

別にコイツだけのせいではないとは思うが、パッケージにデカデカと居座るその姿はより「弱い」というインパクトを与えるには十分なものだ。

 

コイツの主戦場はMOでの「モミール・ベーシック」である。

 

最終盤、ゲームをひっくり返す強烈な神々が蠢く8マナ域でコイツがポンッと出てきた時の悲しさといったらない。

 

最後に、このカードのフレイバーテキストを。

 

「私もかつては人間だったがね、今やそれをはるかに超えたよ。」...おう。

 

ちなみに現在のクリーチャータイプでは人間のままだ。


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