精神力/Mind over Matter

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/11/29

精神力/Mind over Matter

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マジックが続く限り、その長い歴史に間違いなく名を残し続ける1枚、それがこのクァドラプルシンボルで信心も深い大型エンチャント《精神力》だ。

 

6マナと重いが、一端場に出てしまえば天下無敵。

 

《精神力》という名だけあって、そのプレイヤーの記憶や精神として扱われる手札を消費し、その精神のエネルギーを用いてこの世界にあるものを動かすという、非常に強力なサイコキネシスをプレイヤーが獲得することになる。

 

平たく言えば手札が全て《ぐるぐる》になるというエンチャントであり、リミテッドで出すことができれば以降のドロー(特に土地)を全て相手のクリーチャーをタップすることに注ぎ込めば、完封しながら殴り勝てる所謂「ボム」だ。

 

しばらくは書いてあることは強い系のカードだったが、「ウルザズサーガ」が登場したことにより確変突入。

 

アンタップすることマナが大量に生産される《トレイリアのアカデミー》・マナを生み出すために消費した手札を供給する《意外な授かり物》《時のらせん》・そして同じく供給源にしてフィニッシャーである《天才のひらめき》、これらのカードが全てこの《精神力》とのシナジーを形成し、自然とデッキになっていた・しかもそれが異次元の強さを誇るものだったと来たのだからタチが悪い。

 

このデッキはこのカードの名前をとって「MoMa」と呼ばれ、環境を一色に染め抜き「マジックはコインを投げる(ダイスを振る)ゲームだ」とまで言われる同系先手ゲー環境、所謂「クソゲー」を蔓延させてしまったのだ。

 

勿論こんな事態がなぐ続く訳もなく、《精神力》を支えた相棒たちは軒並み禁止カードとなる。

 

次の居場所を求めた《精神力》は《ドリーム・ホール》や《実物提示教育》といった連中とつるんで、まだまだ悪さをしようというやんちゃ盛りの中、遂に自身が禁止されて祭りは終了となる。

 

凶悪なカード達をまとめあげ、仕えさせて君臨する姿はさながら暴走族の頭といったところだった。

 

随分と時が経ち、暴走族も解散となった。

 

すっかり更生した《精神力》だったが、《寺院の鐘》という若いヤツと時折つるんで、やんちゃな昔を思い出しているらしい。


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