2013/12/09 ナントゥーコの影 - Card of the Day -今日の1枚-

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ナントゥーコの影/Nantuko Shade

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当時の筆者は「仰せのままに」と頭を下げて、ありがたくこの黒に偏重したエキスパンションを受け入れた。

様々な、露骨に強い黒のカードを見ながら、「もしかしてこれって次は黒壊滅なんじゃ…」という一抹の不安を抱きながらも、今はただその黒の強さに酔いしれよう。

17ぐらいの思い出だ。この予感は見事に「ジャッジメント」で現実となった(しかし最高の手札破壊《陰謀団式療法》という希望もあった)。

今回はそんな思い出深い「トーメント」のトップレアの1つだった《ナントゥーコの影》。

黒マナ1つでターンエンドまで+1/+1の修正を受ける、所謂「シェイド」能力の持ち主だ。

これは、マジック誕生時に存在した同能力の持ち主《凍てつく影》をリスペクトしているのと、このパンプアップ能力の持ち主の多くがシェイドのタイプを持っていることによりそう呼ばれている。

このナントゥーコも勿論、シェイドだ。元祖シェイドは3マナ0/1、シングルシンボルとはいえ黒マナでパンプする能力を見込んで採用しているのだから黒単かそれに近いマナ基盤で運用するのでトリプルシンボルでも同じことだ。

それと比較して、2マナ2/1というサイズは驚異的というか、信じられない飛躍である。ゲームの最序盤から終盤に至るまで、どこで引いてきても戦力としてカウント出来るのは素晴らしい。

《もぎとり》でリセットした後にスッと出てきたコイツ1匹が《陰謀団の貴重品室》と合わさってGood Game(投了)なんて光景が日常茶飯事だった。

ナントゥーコというのはオデッセイ・ブロックに登場したカマキリ型の昆虫人間的な種族である。

プレインズウォーカー達以外の固有名詞を極力排除した「基本セット2011」の中にあって、バリバリ固有名詞なこいつの存在感はなかなか際立っていた。

これが「カマキリの影」みたいな名前で同型再販されていれば「8ナントゥーコ」なんて実現したのになぁと。

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