2013/12/17 大渦の脈動 - Card of the Day -今日の1枚-

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大渦の脈動/Maelstrom Pulse

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1対複数交換というのは、一度経験するとクセになる。

これが出来るカードが強いというのに気付いたら、マジックのルールが大体理解できたと思っていいだろう(まあここからが長く険しい永遠の道のりなのだが…)。

じゃあルールもわかったし、1:Xで得するカードばっかりでデッキ組んでみる!とやってみたら、大振りなアクションを行う前に軽いカードでボッコボコにされてしまい「あれ?話が違う…」という経験をすることになる。

確かに《疫病風》は強力だが、それ1枚でゲーム中に出てくる全てのクリーチャーを除去しようと思ってはいけない。

軽い…せめて3マナ以下の除去もデッキに入れなくてはならないのだ。

かといって、それらのカードばかりでデッキを組むと、相手の面展開に手数が足りなくなって押し切られてしまうことだろう。

ここぞという時にトップしても状況を打開できないのは、ピンポイント除去の宿命である。

軽いアクションにして、1:Xを可能にする。そんなカードがあれば…というプレイヤーの思いに応えた1枚が、この《大渦の脈動》だ。

しかも、ただの除去ではなくその効果範囲は土地でないパーマネントときたのだから恐れ入る。

この超便利カードは、マルチカラーとはいえたったの3マナで《タルモゴイフ》も《梅澤の十手》も《Moat》も《精神を刻む者、ジェイス》さえも塵にしてしまうという万能性に加えて、もしそのターゲットとなった《昆虫の逸脱者》が2体以上場に出ていたりしたら全部まとめて一網打尽の根絶やしにしてくれるのだ。

これこそ、序文で書いたプレイヤー達が除去に対して抱えるジレンマを一蹴してくれる素敵な1枚だ。

ただし、何事も常に上手くいくという訳ではない。例えば、相手の《ヴェールのリリアナ》を破壊したいけど自分も同じリリアナをコントロールしている…というジレンマを抱えたりすることもあるだろう。

特にもっとも多いのは、《タルモゴイフ》のにらみ合いで引いてきたのがこれという状況だろう。

ただ、《巣穴の総出》に真っ向から対処できるピンポイント除去なんてこれぐらいしかないのも事実。

構築とプレイングで、ポテンシャルを最大限に引き出してあげよう。

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