冬の抱擁/Winter's Grasp

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/12/25

冬の抱擁/Winter's Grasp

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冬の抱擁/Winter's Grasp

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冬は厳しい。その厳しさは万物に対して平等である。
それを凌ぐ方法はあっても、覆す手立てはないのだ。

 

冬の前にはすべてのものが春を待つことを強いられる。

 

それは例え広大な大地であっても同様だ。大地はその母なる活動を抑制され、しばしの眠りにつくのだ。

 

はい、謎のポエムは無視していただいて。

 

緑の土地破壊カードの1つである《冬の抱擁》を紹介しよう。

 

今でも《酸のスライム》などが受け継いでいる緑のランデスの系譜の、初期型である。

 

《石の雨》と比べるとダブルシンボルである点・《略奪》と比べると土地しか壊せない点が劣って見えるが、これは当然のことである。

 

そもそも土地破壊の役割を担わされたのは赤であり、緑の立ち位置は2番手(黒より少し上)である。

 

にも拘わらず、マジック最初期には《Ice Storm》という色が違うだけの《石の雨》が存在したのだ。

 

これは再録するわけにはいかんでしょ。

 

今後の色の役割をハッキリさせるためにも差をつける必要があるというわけで、「テンペスト」にて赤はコモンに《石の雨》・緑と黒にはそのコモンに劣る《冬の抱擁》《涙の雨》というアンコモンを収録したのだ(いや、たぶんそうだと思う。たぶん)。

 

そんな噛ませ犬的ポジションにありながらも、このカードは普通に使える強カードとして《不毛の大地》と共に相手の土地を攻め立てたのだが。

 

このカードは色々とイレギュラーな1枚だ。

 

まず、日本語版初期では「冬の支配」というカード名で印刷されている。

 

これにはすぐに訂正が入り、正式な日本語名《冬の抱擁》が発表され、増刷分からこの表記に変更されている。

 

しかし、以降の翻訳テンプレートでは「抱擁」は「Embrace」という単語にあてられており、さらにはこのカードの「Grasp」には「掌握」があてられているのが現状である。

 

こうなってくると意外と《冬の支配》のままでも良かったのかもしれんねと。


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