2014/01/09 移ろいの門 - Card of the Day -今日の1枚-

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移ろいの門/Erratic Portal

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その色の役割で出来ないことを無理にやろうとする試みカードがマジックには多数存在する。

結局、適正のないことをやるということは人生においてもマジックにおいても「高くつく」というのが世の常である。

Twitterでリクエストを募集した、その中の1枚である《移ろいの門》も…いや、そんなに割高じゃないっすよ。

設置4マナは軽くもないが重くもなく、起動コストに至っては1マナとタップで良いんだから安い方でしょ?それでクリーチャーをバウンス出来るんだから、これは安い買い物だよお客さん?とラース人に押し売りされてもノーと答えられる我々でありたいね。

たしかにどの色でもクリーチャーをバウンスできるなら非常に魅力的だが…まあ悪く言えばこれは欠陥商品であり、クリーチャーのコントローラーに1マナ払われるだけで無効化されてしまう。

これで相手のクリーチャーをはじきまくって所謂タイムウォーク理論がどうとかこうとかは考えない方が良い。ひらたく言えば「プロフェシー」で登場した「リスティック」呪文の1つである。その時点でお察しというものだ。

しかし、これを相手に向けるのでなければ話は大きく変わってくる。

毎ターン自軍のクリーチャーを1マナで戻し続けることができるという点は非常に有用であり、高評価である。

まず純粋に自軍を除去から守ることが出来る。手札に戻している時点で盤面から除去された、という事実にはかわらないが、リソースを失わないというのは何にも代えがたいことである。

また、このカード同期の桜である《ドルイドの誓い》との相性は素晴らしい。

これでクリーチャーの数を調節することで、毎ターン淀みなくオースが回転しクリーチャーを展開できるのだ。

実際に日本選手権98ではこのカードを採用した「緑白オース」がトップ8に2人も残っている。

《スパイクの飼育係》《堅牢な防衛隊》とクリーチャーとの相性も最高だ。

ストーリー的にも非常に重要な役割を持っており、伝説のアーティファクトでも問題のない存在である。

フレイバーテキストに書かれている「ベアリン」とは「バリン」のことである。この門が閉じてしまった時、アーテイとウェザーライト号クルーの運命も完全に分かたれてしまったのだ。

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