ガラクの大軍/Garruk's Horde

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Card of the Day -今日の1枚- 2014/01/30

ガラクの大軍/Garruk's Horde

ガラクの大軍/Garruk's Horde

ガラクの大軍/Garruk's Horde

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「Horde」という単語がある。読みは「ホード」。古き時代には、この言葉がマジック用語として使われていた。聞き慣れない方も多い言葉かと思う。同じ意味合いの「Weenie」の方が広まったために消えてしまった言葉だ。

 

こちらの意味は「ウィニー」。白を中心とした軽量クリーチャーを並べる戦術であることは言うまでもない。最近ではこのウィニーという言葉もあまり聞かなくなってきた。カードデザインがウィニー全盛の時代と大きく変わってきたのもその一因だろう。「Horde」を聞かなくなるのも当たり前の話だ。

 

引っ張りに引っ張ったが、そろそろこの言葉の意味を明かそう。「大群」である。移動生活を送る遊牧民の一団や、大量発生したバッタなどを表現するときに用いられる。

 

《Garruk's Horde》というクリーチャー、直訳すれば「ガラクの大群」である。日本語の難しいところで、これで英語が表している「ガラクが所有している大群」という意味とは別に文字通り「ガラクの大群」と捉えることもできる。

 

あんな逞しく野性味満点のオッサンが同じ顔でウジャウジャと群れていては不気味と言う他ない。かと言って「ガラクに仕える生物の群れ」なんてカード名はちょっとしまらない。

 

という訳で、「Horde」を本来の意味である「大群」ではなく、意味合いも近く音としては同じである「大軍」に意訳したのではないだろうか。群ではなく軍となることで、ガラクがそれを率いていることがハッキリと伝わる。統率のとれた獣はさながら軍隊の如し、というわけだ。深読み?かもね。

 

カード自体は自身がまず巨大で、かつ後続展開の面でアドバンテージを稼がせてくれる。《紅蓮の達人、チャンドラ》と《チャンドラのフェニックス》は抜群の相性を誇る一方、《獣の統率者、ガラク》とこの大軍の間には微妙なすれ違いが生じているように思える。しかし、野性の力さえあれば些細なことはどうでも良いのだ。


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