2014/02/05 予言の稲妻 - Card of the Day -今日の1枚-

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予言の稲妻/Prophetic Bolt

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除去呪文に求められるものは「確実性」「アドバンテージの獲得」「(特定の相手に)腐らない」だと個人的には思っている。

この条件を同時に複数満たすのは難しい話だが、この条件を1つも満たしていないカードは、構築シーンではハッキリ言ってお呼びではない。この条件のうち、「アドバンテージの獲得」「腐らない」の2つを満たしているカードというのが、今日の1枚《予言の稲妻》だ。


まずアドバンテージの獲得の面だが、これはダメージが与えられた後に自身のライブラリーから4枚見て最適な1枚を選んで手札に加える、そのまんま《衝動》の効果でバッチリ得ることが出来る。

クリーチャーを除去して、さらに普通に1ドローするよりも効率のいい方法で手札を増やすことが出来るのだ。サクッと簡単に1:2交換ができるカードが5マナのインスタントとは素晴らしい。

そもそも《衝動》が2マナである。4点の火力となると《電撃破》のような4マナクラスでなければなかなかないため、単純に計算しても1マナ軽くなっている。合体することで軽量化とは、質量保存の法則もビックリだ。


そして腐らないという点。このカードは直接火力であるため、相手がクリーチャーを展開してこない場合に本体に撃ちこむことが可能なのだ。4点というと、初期ライフの1/5であるため、威力としても申し分ない。そしてそれが手札を消費せずに使用できるのだから、コントロール対決ではありがたい限りだ。

勿論、4枚の中から再びこのカードを探してきて再度叩き込んでやるというアグレッシブな動きは強烈だ。これ4枚ではライフを20点削りきるのは不可能だが、そこは同ブロックにあった《火/氷》や《ウルザの激怒》といった優秀な連中と手を組めば容易い話だ。


このアグレッシブさと堅実な強さを買われて、トリコロール・トレンチ・カウンターバーン・BBB(Bear Bounce Burn)といったデッキで活躍していた。

しかしこれはあくまで4点火力であり、除去の大事な要素「確実性」は高いとは言えないのだ。タフネスが5を越えたり、火力が通用しない連中に効くカード、5マナまで繋げられるカードと併用することで初めてその本来の性能を発揮することだろう。


初代イラストではボウ・リヴァー、再録されたイラストではラル・ザレックがそれぞれこの稲妻を放っている。プレインズウォーカーにとっても使いやすい類いの呪文なのだろう。攻撃しながら未来を予知するとか、考えてみれば相当にチートである。

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