2014/02/24 台所の嫌がらせ屋 - Card of the Day -今日の1枚-

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台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks

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「神々の軍勢」の新カード達が各地で快進撃の狼煙を上げ始めたようだ。多くの前評判が低い評価であったのを、完全にひっくり返す勢いが見られる。土地・除去と優良カードが揃っているが、やっぱりマジックプレイヤーなら「小神」サイクルを使って結果を残したいと思うのではないだろうか。

2色のマナシンボルの合計が7を越えれば顕現するこれらの神であるが、発売前に多く見られた質問が「ハイブリッド(混成マナシンボル)はどうなるの?」というものだった。ハイブリッドは2つの色マナを示していても、あくまで1つのシンボルであるというアナウンスが公式から発表され、「これで《夜帷の死霊》2度目の高騰もないな」とホッとしたプレイヤーも少なからずいただろう。今週は、そんなあくまで単色と同じ扱いではあるが、その使いやすさで小神達の顕現を助けてくれるハイブリッドカードを紹介したい。


一番手は《収穫の神、ケイラメトラ》を支える緑白から、「ハイブリッドカード=コレ」と言ってしまって良いほどの、代名詞とも言える存在《台所の嫌がらせ屋》。今さらこのカードの紹介をする必要があるのかというレベルの1枚ではあるが、あえて書いていきたい。


通称「キッチン」「ゴキブリ」などと呼ばれるこのアウフ。3マナ3/2と、クリーチャー水準からみればサイズは悪くない。そこに、場に出た時に2点回復というオマケ付き。この回復はコイツが出てくるまでの1・2ターンに受けたダメージを帳消しにできる微量ながら確実に機能するオマケである。そこに加えて「頑強」持ち。一度やられても、1サイズ落としながらも復活して再度プレイヤーに差し入れをくれる。このしぶとさと台所という単語が「ゴキ(略)」という通称をもたらしたこと至極当然の結果である。


除去耐性を備えた、攻めにも守りにも優秀なこのクリーチャーは当時スタンダードの大会に出ればそこら中で見ることになった。スタンダードに存在したどのデッキと対戦しても腐ることがなく、クリーチャーとしての仕事を全うできるというのは素晴らしい。「クィックントースト」及びその派生形「残酷コントロール」など多くの多色デッキで採用された。また、最近ではモダンの「メリーラポッド」にて、《出産の殻》とのシナジーでアドバンテージを稼ぎ、また《シルヴォクののけ者、メリーラ》《臓物の予見者》とのコンボで無限ライフを生み出したりと大活躍の1枚である。


パワーが3と戦闘向きなのがポイントの1枚だが、これは《目覚ましヒバリ》で釣り上げられない様に調整されたため。結果カードパワーが低いということもなく、強力だが極悪でも支配的でもないと、絶妙な調整が施された1枚となった。赤使いから忌み嫌われていたけどもね。

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