2014/03/05 ファイレクシアの吸血兵 - Card of the Day -今日の1枚-

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ファイレクシアの吸血兵/Phyrexian Bloodstock

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こちらも記録保持者である。例によって「銀枠を除く」マジックのカードの中で、カード名に使われているアルファベットの種類が最多(17種類)というタイ記録を持っている(もう1枚は《轟く余震》)。

文字数自体は19文字だが、3つ重なった「o」以外は全て別のアルファベットという、「地味にすごい」名前となっている。他のカードはこれよりも文字数が多くても、大抵同じ母音が2度3度と出てくるためなかなかこうはいかないのだ。

そんな地味にすごいヤツな訳だが、カード自体はどうかというと、構築ではお呼びでない1枚だ。例え1:2交換が取れる可能性があるとはいえ、こんな重くて速効性がない中途半端なカードにサイドの枠を割く余裕などあるはずがないのだ。

ではリミテッドではどうか?というと、「悪くはないが強力とまでも言えない」という1枚である。しかし、それは単体での話。確かに、単体では白のクリーチャーを道連れにするだけである。

いかに3色以上のデッキが普通に存在する同環境とは言え、色が合わなければ使い勝手の悪い3/3でしかない。しかし、ここに色を変えるカードが加わるとどうなるだろうか?《高潮の幻想家》がいれば、なかなか手出しの出来ないややこしいヤツへとパワーアップさせることができる。

そしてここに更に《脱出路》が加わると…マナはかかるが、毎ターン(あるいは分割払いで2ターンに1回)相手のクリーチャーを1体除去し続けることが出来るシステムの完成だ。地味に見えるが、これがハマればなかなか強力なのだ。

特に、当時はまだ今ほど軽いクリーチャーの打撃力がなかったため、この盤面を作るのも絵空事では決してなかった。そして、このシステムはコモンのみで作られているのも注目すべき点だ。アンコモンが絡むだけでまずそのカードがパックから出るか否かの話になるが、コモンのみとなれば狙ってピックしてもバチはあたらんだろう。

ちなみに英名の「Bloodstock」は直訳すれば「サラブレッド」となる。これが「ファイレクシアのサラブレッド」という和訳になっていたら強烈な印象を残したことだろう。

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