2014/03/10 精神攪乱スラル - Card of the Day -今日の1枚-

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精神攪乱スラル/Mindstab Thrull

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最初に言ってしまうと、今週は「趣味全開ウィーク」だ。いつぞやもやったが、好きなことをやらせていただきたい。僕のモチベーションを保つために必要なことなのです。そんなわけで、今週は「Mark Tedin」ウィークだ!早速いってみよう

まずはMarkさんの紹介をしたいと思う。Markさんは1968年1月25日、アラスカ州のシトカの生まれ。アラスカとは極寒の地。厳しい自然が彼の力強く、筋繊維などの質感の表現に重きをおいた、ズッシリとしたイラストを育んだ…のかもしれない。そんな彼がマジックに関わるきっかけは、親友であり同じくマジックのイラストレーターであるAnson Maddocksに誘われたことで始まる。

マジックの始まりである「アルファ」にて重要なアーティファクトを数点描き、マジックが産声を上げるのと共に鮮烈にデビューを飾った。200以上のイラストを手掛けた彼には、無数の代表作がある。最初は彼の初期の代表作である《精神攪乱スラル》から始めたい。


「フォールンエンパイア」にて登場したこのイラストは、その狂気に満ちた圧倒的な存在感で多くのプレイヤーの脳裏に焼き付いたことだろう。もともとこのカードには3種類のイラストが用意されていたが、このイラストのインパクトは完全に他の2枚を食ってしまった。

「第5版」に再録された際にもこのイラストが用いられ、この捩れた狂気の結晶はその姿を全世界の新規プレイヤー達に軽いトラウマを植え付けたのだった。僕自身も「第5版」のスターターからこれが出てきた時は、「マジックってヤバいゲームやな…」と思ったものである。


頭部と腕部のみで形成されたその姿は、見たものに嫌悪感を抱かせること間違いなし。そう、最初は「イヤ」なイラストだが、見ているうちに段々と「パンチ効いてるけどきらいじゃない」「どっちかというと好きやな」と移り変わっていく、奇妙な魅力にあふれた1枚だ。その斬新なデザインは、近年のホラー系ゲームのクリーチャーデザインに影響を与えているように思えてならない。

カードとしては、なかなか優秀な「サボタージュ能力」持ちである。このサボタージュというのは、攻撃をしてブロックされなかった時、このクリーチャーを生け贄にしたり戦闘ダメージを与えないことを選ぶ代わりに、なんらかのボーナスが得られるという誘発型能力の総称だ。

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