2014/04/24 ムラガンダの印刻 - Card of the Day -今日の1枚-

タグ:, ,

ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs

今日の1枚のこのカードの購入ページはこちら

言わずと知れた「バニラ・アンセム」。「バニラ」とは能力を何も持たないクリーチャーのことであり、「アンセム」とは全体強化エンチャントの通称である(《栄光の頌歌》のカード名より)。

昔は《十字軍》からとって「クルセイド」と言ったりもしたんだけどね)。何も能力を持たないクリーチャーであれば、+2/+2修正を与えるという破格のエンチャントである。実験的なカードの大集合となった「未来予知」にて、所謂「未来枠」の1枚として登場したが、「ムラガンダ」自体は滅んだ太古の文明であるというのも面白い。未来からやってきた超古代の遺跡、パラドックスをはらんだ一文であり味わい深いと思うのは僕だけだろうか。


この印刻の力をフルに使うのならば、バニラ・クリーチャーが並ぶデッキがベストであるのは言うまでもない。しかし《カロニアの大牙獣》みたいな優秀なバニラそうそういないため、《ネシアの狩猟者》なんかを投入せざるを得ないがそれではデッキパワーが…となってしまう。

そのため、最も良い運用方法は「トークン」と絡ませることだと思われる。トークンといっても、勿論能力を持っていてはダメ。純然たるバニラを、小粒でも良いのでばら撒けるカードを採用すべきだ。

例えば…《ゼンディカーの報復者》なんか、良いかも。土地をガンガンダンプして、報復者出してさらに土地を置いて全体強化してムラガンダ!…って、報復者が自身でムラガンダの代わりになるものを内蔵していることに気付いた。これはナシで。そもそも1枚で勝てるカードのバックアップしてどうする。


では続いては…「リス」なんてどうだろう。《錯乱した隠遁者》《木の実拾い》《リス番》《リスの巣》でかわいいリスに囲まれて、太古の力でフルパワーマイティビーストに生まれ変わらせてワンショットキル!…Over Kill?Sorry…


結局、使おうと思えば大げさでオーバーキルこの上ない大味な1枚であるし、どう組んだってガチにはならない。

しかし、マジックにはそういった方向を突き詰めるという遊び方がある。僕はこのゲームのその懐の広さこそ、このゲームが最高である理由だと思っている。印刻にも「楽しんでナンボ」という一文が記されていることだろう。

Card of the Day 過去のカード一覧(2015.11.19~)