2014/05/13 スカークの炎の司令官 - Card of the Day -今日の1枚-

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スカークの炎の司令官/Skirk Fire Marshal

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カードとカードの効果が噛み合う時、我々はそれを「シナジー」と呼ぶ。「synergy」とは、直訳すれば「相乗効果」。AとB、それぞれの長所が合わさることでより高い効果・結果を得られることを言う。マジックでも基本用語となっており、デッキを組む際にはこれを常に意識したいものだ。

ちなみにテレビなんかで「シナジー効果」って言ってるのを聴くと、ビジネス用語ではそれで通ってるんだろうけど物凄いこう、しっくり来ないというか。「相乗効果効果」って何やねん!と思ってしまう。

このカード間の「シナジー」が、相乗効果の域を超えたものになった時…即ち、即勝利クラスの効果をもたらす時、それをマジックプレイヤーは「コンボ」と呼ぶ。

かつては一撃必殺のものも、ちょっとオイシイ思いが出来る程度の物も全部ひっくるめて「コンボ」と呼んでいたが、今日ではそれらは「コンボ」と「シナジー」に分けられることとなった。

前置きが長くなったが、今週はそんな「コンボ」の新世界を切り拓く「コンボ・ウィーク」をお送りしよう。

一番手を担うのは、《スカークの炎の司令官》。ドッカーーーーーーーーーン!と、予測不能の一撃をぶっ放す驚異の司令官殿である。

ゴブリンを5体タップ(司令官殿ご自身を頭数に含んでよいので、実質4体)するというのは、数を並べてナンボのゴブリンデッキでは決して難しい条件ではない。それでもこのカードがトーナメント・シーンで使われなかったのは、自身にも10点という無視できないダメージが飛んでくる・起動するとか弱いゴブリンを4体失う・10点という数字が一撃必殺には物足りず中途半端である…といった側面からだろう。

自分はプロテクションで被弾しないあたりからも、ネタキャラとしての風格は備えている。焼け野原に司令官殿御一人。シュール。

そんなネタ専門・レガシーのゴブリンの所謂「オシャレ枠」が関の山な司令官殿だが、実はしっかりと一撃必殺コンボが造れるのであります。それも《ラースの灼熱洞》《双子神の指図》とのコンボで20点!とかそういうのじゃない。《モグの偏執狂》という、イラストからもイカレ具合がよく伝わる軽いゴブリンがいる。彼は、自身が受けたダメージと同量のダメージを、逆恨みで対戦相手に与えることが出来る。

ゴブリンであるため司令官殿の補佐を務めることが可能であり、司令官殿の炎に包まれながら、敵陣へと笑い狂い駆けて行く後姿。唯一人生き残った司令官殿は、彼らの最後の姿をその目に焼き付け、今日も火を起こす。

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