2014/05/28 太陽の拳 - Card of the Day -今日の1枚-

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太陽の拳/Fist of Suns

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太陽とは不可欠な恵みをもたらすものであり、また同時に凶悪な側面も併せ持っている。まさに「神」と呼ぶにふさわしい存在であり、古今東西あらゆる伝承に太陽神の姿を見ることが出来る。マジックでも清らかさの象徴として白マナのシンボルに定められている。


今日紹介する《太陽の拳》は、そんなマジック世界の太陽がもたらしたテクノロジーの1つである。登場した「フィフスドーン」は、ミラディンにて5つめの太陽となる緑の太陽が目覚めたため、5色にまつわるカードが多数収録されている。その中でもパッケージにも採用されているこのアームギア的アイテムは、他より各上の設定なのだろう。


このアーティファクトは、全ての呪文のコストを「WUBRG」に置き換える。これがあれば、8マナや15マナや1000000マナの呪文でも5マナで払って唱えることが可能なのだ。また、このコスト変更は強制的なものではないため、軽い呪文は従来通りで唱えることが可能である。ちょいと昔のカードならば、コントローラーが唱えるマナコストはこれに固定されてしまっていたことだろう。《寄付》などで押し付ければロック完成。まあ、そんなこともなく、柔軟性のある(当たり前とも言うが)デザインになっている。


これと「烈日」呪文が絡むとなかなか面白い。5マナ以下のそれらにも5マナ支払うことが出来るようになるため、本来のコストで唱えた時よりも多くのカウンターを乗せることが可能だ。また、このカードは代替コストを定義しているだけで、何か特殊な経由で呪文が唱えられるわけではない。そのため、手札から唱えた時にのみ生きてくる能力を持つカードを使う分にも全く問題はない。各種「明神」などは、そのコストの重さを大幅軽減でき強みも生きるので、有効な運用が期待出来るだろう。


ただし、あくまで5色を必要とするカードである。5色が問題なく供給されるマナベースを作るのは、8マナ10マナを素で払うことができる場を作るのと労力はそこまで変わらないのだ。そのため、スポットを浴びることは全くなかった。一部、愛好家が統率者戦で「5色ジェネラルの嗜み」としてデッキに入れることはあるため、全く需要がないカードというわけでもなかったのだが…トーナメントとは縁遠かった。


それがある日、モダンで(MOのイベントにて)使われてしまったからさあ大変。俗に言う「グリセルシュート」になんと4積みされ、5マナで《引き裂かれし永劫、エムラクール》をキャスト可能にするシュート系以外での勝ち手段となってしまったのだ。とはいっても、何度も言うように5色を要求するため、「ロマンコンボ」であることには違いない。しかし、一度使用されそこそこの結果を残すと、それで価値が保証されるようになるのがモダンの恐ろしいところ。この拳の値段も、グッと上昇したのだった。

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