2014/07/16 湿布スリヴァー - Card of the Day -今日の1枚-

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湿布スリヴァー/Poultice Sliver

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スリヴァーは現在で97種類、もうすぐ100に届く大所帯へと成長した。この大家族、皆が皆それぞれ「オンリーワン」な能力を持っている…わけではない。

それぞれの時代・個体群で、欠かすことの出来ない役割というものがある。サイズを上げる・回避能力を付与する・戦闘を有利にする・その他、不思議な能力を与える…こういった同質の役割を持ったスリヴァーがそれぞれの世代を支えているのだ。「戦隊ヒーロー」みたいなものだね。

今回紹介する《湿布スリヴァー》は、初代スリヴァーの系譜から続く「再生」担当の第3世代ヴァージョン。リミテッドにおいてはかなり重要な能力であり、構築でも環境次第では輝く要素となり得る能力、再生。《神の怒り》とか《恐怖》の前じゃ意味がない、とは言っても、クリーチャーがこれを持っているに越したことはない。

この再生、色としては黒と緑のクリーチャーが主に持つ能力であり、初代スリヴァーでは黒のコモン枠《凝塊スリヴァー》が担当し、続く「レギオン」第2世代では同じく黒のコモン枠《墓所スリヴァー》がそれを引き継いでいる。

そして「時のらせん」では赤のレア《管草スリヴァー》が再生を付与する能力を持っているが、これは「リメイク・スリヴァー」サイクルで、能力も再生を与えるというよりは沼をコントロールしていることでボーナスを得られるという能力を共有させるものと捉えた方が良い。

そのため、この「次元の混乱」の《湿布スリヴァー》がらせんブロック=第3世代の正統な再生担当となる。なるのだが、これの色は白。白は確かにクリーチャーを保護する能力には長けているが、しかし再生自体はあまり割り振られていない色である。

そのため、最初に見た時は違和感を覚えたものだが、ちょっと考えて納得。色の役割が乱れまくっている「次元の混乱」でしたよね、と。

それにしても「湿布」とは素敵な名前だ。スリヴァーの最大の特徴である(シャンダラー勢を除く)前に出た鉤爪。イラストではこれが何やら柔らかく優しげなように描かれているし、フレーバーテキストにはそこから治癒物質が分泌されるらしい。これを幹部に充てることで、自身や仲間の傷を癒すのだろう。慈愛に満ちた優しい能力だ。

まあ、ここまで真面目に「湿布スリヴァー考察」を書いたのは前フリです。このカードをチョイスした最大の理由は、そのイラストから。この反応をされるために、このスリヴァーは生まれてきたと言っても過言ではない。せーの

「目がある!」

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