2014/07/30 全ての太陽の夜明け - Card of the Day -今日の1枚-

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全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawn

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マジックは、背景世界があるカードゲームである。一部のカードは、背景世界=ストーリーの大事な場面そのものをカード化したものがある。

ゲームをただ遊んでも良いし、そこに描かれた物語を楽しむのも良い。マジックがこのスタイルを確立し、世に広めた功績は計り知れないものである。いやーほんまに「発明」ですよこれは。


今週は「サン・ウィーク」をお届けしているが、太陽を扱ったカードにもこのストーリーのワンシーンを担当するものがある。

この《全ての太陽の夜明け》は、旧ミラディン・ブロックのストーリーの終盤に差し掛かるところ、グリッサがメムナークに操られたカルドラに襲われ大ピンチ!という場面で(いろいろあって)緑の太陽が誕生し危機を救うというシーンの後、だと思われる(詳しいお話を書くと長くなり過ぎちゃうのでまたいつか)。

それまで、ミラディンの空には「太陽」と呼ばれる天体が4つ浮かんでいた。それぞれ白・青・黒・赤のマナと関連があり名前もついていたりするが、例によって詳しくはまたいつか。その天空に5つめの緑の太陽が昇り、全ての太陽が夜明けを迎えた姿がこのイラストに描かれている。


カードとしては、5つの太陽が揃ったことと関連しており、墓地にある5色それぞれの色のカードを1枚ずつ手札に戻すというもの。

《新たな芽吹き》より始まり《再供給》といったカード達が継承した「緑の墓地再利用カード」の系譜に名を連ねる1枚だ。その性質上、このカードだけでは何も意味がなく、既に墓地に複数枚のカードが落ちていることが前提の1枚となる。

5マナで手札が5枚増え、またドローと違って調整のしやすい墓地であるため強力なカードを手に入れやすい。こう書くと超強力にも聞こえるが、実際はなかなかそうもいかない。

5色のカードを使うって結構大変な話だ。と言うより呪文を5つ使用している時点で、勝っておきたいというのが本音である。


しかし同じマナ域である《再供給》がカードを2枚戻すということから考えると、3枚以上戻せればカードとしては十分な力を持っていることがわかる(《再供給》には同じ色のカードを2枚戻せるという強みがあるが)。無理せず運用していくのが良いだろう。


天敵中の天敵が存在するカードである。その名は《マイコシンスの格子》全てのカードが色を失い、太陽はその輝きを失うことになる。

作中でもマイコシンスが後々ミラディンを汚染・滅ぼしているので、少々因縁めいたものを感じてしまう。

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