2014/09/01 使徒の祝福 - Card of the Day -今日の1枚-

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使徒の祝福/Apostle's Blessing

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 今年は8月が去りゆくのがやけに早いように思います。皆様、いかがお過ごしでしょうか。夏と言えば、「夏フェス」。そう、音楽のね。

めちゃめちゃ蒸し暑い中、押し合いへし合いの大興奮の渦で暴れ回る、日が暮れて熱気も落ち着いた中でしっとり聴き入る…いろいろな楽しみ方があるかと思うが、夏フェスは最高だ。音楽は最高である。

僕はこの夏はどこにも行けなかったよ、GPの準備があったからね…

というわけで、その鬱憤を晴らすためにも今週は「メタル・ウィークvol.2」!大好きな音楽ジャンルである「メタル」っぽさを感じさせるイラストのカードを中心に紹介して行こう!


1トラック目は、《使徒の祝福》。イラストがね、最高にメタルしてるよ。炎の中心に立つ、おそらくはエリシュ・ノーンの信奉者であろう新ファイレクシア人が経典を片手に何やら法術を唱えている。

その効力が、取り巻く炎を退けているのであろう。彼(?)のマントの下には、ツルツル頭の赤子のような小さな新ファイレクシア人が隠れており、この「使徒」がか弱き者を護るために信仰の力を用いているのが伝わってくる。


カードの効力もまさしく守るものであり、自身のアーティファクトあるいはクリーチャーに、選んだ色かアーティファクトに対するプロテクションを付与する。

アーティファクトを護れたり、プロテクションが色のみならずアーティファクトも指定できる点は珍しいが、白にはすでに同様のコンバットトリック系インスタントは溢れているし、《剃刀の障壁》はプレインズウォーカーなどのその他のパーマネントも守備範囲であり、効果自体は別段特別な呪文ではない。これで勝利できるわけでもないしね。


それでもこの呪文がある特定の層に支持され、熱烈に使い続けられているのは偏に「ファイレクシア・マナ」を持つ呪文だからである。デッキの色を問わず、無色マナ1つと2点のライフでキャストできる。

「壊れデザイン」の象徴、ファイレクシア・マナを持つカードの中でも《四肢切断》《出産の殻》に次いでよく見る第3のカードと言って差し支えないだろう(《精神的つまずき》のことは忘れよう)。モダンやレガシーにおいては、《荒廃の工作員》《ぎらつかせのエルフ》らをサポートするカードとして愛用されている。除去を躱したり、強引に戦線を突破したりと良い仕事をするカードだ。


英名の「Apostle's Blessing」も良い響きである。「Apostle」というバンドの「Blessing」というアルバムのジャケだと想像すると、おぉ、レコード屋に並んでいそうじゃないか。宗教感と独特の鋼鉄感、これは王道をひた走るヘヴィーメタルバンドのジャケットに相応しすぎるイラストだ。

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