2014/09/20 部族のゴーレム - Card of the Day -今日の1枚-

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部族のゴーレム/Tribal Golem

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 この顔よ。一体どんな技師が作ったのか。そこにツッコミ入れるだけで今回は終わってしまいそうだが、「部族・ウィーク」の最後を飾る1枚について書いていこう。《部族のゴーレム》の登場だ。

6マナ4/4と、現代のクリーチャー事情に照らし合わせると物足りないスペックである。いや、当時でさえアンコモンの《黒曜石のゴーレム》にすら劣るサイズである。これは幾つか能力を持っていてほしい所だが…基本的には、何の能力も持っていない。所謂「バニラ」だ。いや、勿論「基本的には」であって能力自体は持っているよ。ただし厳密に言うと「能力を得ることが出来る能力」である。

こう書くとややこしいが、条件を満たせば「アンロック」という風に考えればしっくりくるではないか。日々生まれる新しい言葉(アンロックはテレビゲームでよく使われるね)、上手に使えば便利なものである。

このゴーレムのアビリティをアンロックするキーはトライバルである。横文字で書くと仰々しく見えるが、特定のクリーチャーが横に居れば能力が増えると言うだけの話である。

・ビースト(緑):トランプル
・ゴブリン(赤):速攻
・兵士(白):先制攻撃
・ウィザード(青):飛行
・ゾンビ(黒):黒マナ1つで再生

それぞれの「オンスロート」での主要部族が寄り添い立つことで秘められた力が解放される仏頂面ロボット1号。リミテッドで考えれば、能力が2つつけば十分に強力である。理想的なのはウィザード+α、ビーストはロボがトランプルを持ったところでもっと強いビーストがゴロゴロいるのであまりロボを使う必要がないため優先順位は下がる。

逆を言うと、ビーストらにサイズで圧倒される他の部族を救済する要素が大きいデザインに思われる。全て揃えばちょっとした《怒りの天使、アクローマ》みたいなものだ。《変わり谷》で楽々達成できるため、《銀のゴーレム、カーン》を統率者戦で使用する際に仕込んでみて笑いを取りに行くのがベストプレイか。

背中に装填されているパイプの中をそれぞれの色の液体?が満たしているのが少々不気味だ。ゴブリンから精製される赤いエキスだったりするのだろうか。ゴーレム自身のデザインと背景が少々「マジックらしくない」現代風のイラストであり、アメコミを想起させる。潜入先の秘密基地、コードネーム「Tribal」、厳重なハッチをオープンし噴き出す蒸気の中から現れたその姿は…なんちゅう顔だ。

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