2014/09/24 キング・チータ - Card of the Day -今日の1枚-

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キング・チータ/King Cheetah

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 「キング・ウィーク」、祝日を挟んで二日目に登場するのはその名もまさにキングな《キング・チータ》だ。マジックではチーターのことをチータと表記する傾向がある。かつては独立したクリーチャータイプだったが、当然のように今では猫に吸収される形となった。

《キング・チータ》は4マナ3/2瞬速持ちである。以上。これでは身もふたもないので、もう少し頑張ろう。瞬速がキーワード能力となるずっとずっと昔の「ヴィジョンズ」にて、《キング・チータ》はマジック初の瞬速持ち(勿論当時はインスタントを唱えられるならいつでも唱えてよいと長々と書かれていた)として登場。

対戦相手の小粒クリーチャーの攻撃をいきなり飛び出て捕らえる姿は、まさしく狩猟豹と呼ばれていたチーターの雄姿そのものである。アフリカをイメージ源とするジャムーラ大陸にもマッチして、フレーバーと能力が美しく調和する1枚として人々の記憶に残った。

そして時が過ぎ、瞬速は限られたもののみが持つ能力ではなく、以前よりも遥かにその能力を持つカードが登場するようになる。同じ緑でも2マナ2/2瞬速持ちなどが登場し、それに比べればタフネスが2であることなど、かなり見劣りするスペックへと相対的にダウンしてしまった。悲しいが、これはマジックでは「初代あるある」なので仕方ないことではある。

カードとしての性能がダウンしても、フレイバーテキストは絶品。ブラックジョークというやつだろう、日本語版では表記が抜け落ちてしまっているが「スークアタの知恵」という出典元がいい味を出している。何が何でも生き抜くという、鉄のサバイバル魂を感じる。皆も《キング・チータ》に追われることがあったら参考にしよう。

ちなみに、実在の動物である。チーターは1属1種、近縁種がいない孤高の存在である。

このチーターの特徴である斑点模様が、色彩変異によりベルト状に繋がった個体がごく稀に登場する。これは別種ではなく、ネコ科動物が持つ劣性遺伝の1つである(イエネコも同様の突然変異を起こす)。これらの個体を「キング・チーター」と呼ぶのだ。家族の中で圧倒的存在感を誇るその姿は、キングと呼びたくなるのも頷ける。

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