2014/09/27 Chicken a la King - Card of the Day -今日の1枚-

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Chicken a la King

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 『かのチキン革命の間、他の者が首を落とされたかのように周囲を走り回る中___王はなんとか冷静さを保つことが出来た。』

 マジック偉人(偉ヒューマノイド)伝にも記された有名なフレーバーテキストの主として、小学校の社会の授業でもお馴染みの《Chicken a la King》。彼が偉大な王だったことは今さら言うまでもないだろう。卵の頃から頭脳明晰で知られた彼は、国民が等しく穀物を得るべきだというモットーの元に行動し、歴代の王達が皆でっぷりと太った食肉用種であったのを覆すスマートな体型を維持し続けた王としても有名だ。引き締まった体に、食肉種には真似できない真紅の立派な鶏冠は威厳に満ちている。前述のチキン革命の際にも常に冷静な対処で国民の不満を受け止め、最終的には和解への道を歩んだ名君である。後にも先にも彼のような王の中の王は出てこないことだろう。

 訳の分からん妄想ヒストリアは一端置いといて、本日は「キング・ウィーク」最終日。その「トリ」に相応しい、《Chicken a la King》を恐れ多くもご紹介させていただこう。

彼は「アングルード」にて登場した部族「ニワトリ」の王だ。王とは言っても、ニワトリであるクリーチャーは4枚しか登場せず関連カードも2枚と少ない&5色にまたがっている。彼らの間には別段シナジーは形成されておらず、この1枚のロードがその役目を一身に担っている。ロード、即ち全体強化を行う…と言っても、「運」の要素が多分に絡んだ能力である。サイコロを振った時に、もし6の目が出れば全ての(対戦相手のも)ニワトリに+1/+1カウンターを一個置くというものだ。…1/6は厳しくないかな?もうちょっとゆるくても良かったのでは…。

しかし、自身のニワトリを寝かせることでサイコロを振るというアクションを行えるため、6を目指して何度でも何度でも挑戦し続けることが可能だ。すんなり6が出れば国民は歓喜するだろうが、なかなか出ないと国政に不満を覚えた彼らが第二次チキン革命を起こすのも時間の問題だ。

 「ポータル三国志」にて《黄道の雄鶏》が登場。やったーニワトリだ!新顔の登場に国を挙げての大歓喜!…のはずだった。よくよく見れば、英語では「Chicken」ではなく「Rooster」。日本語でも…「雄鶏」ではないか。なんという、すれ違い。あぁぁぁぁぁ。後に雄鶏も普通の「鳥」に併合された。銀枠世界にしか存在しない「ニワトリ」は「多相」連中も持っておらず、クリーチャータイプ変換呪文でも指定できない。小国は、滅びゆく定めなのか…。

 ちなみにカード名になっている「Chicken a la King」で検索してみて欲しい。腹が減るはずだ。フランス語と英語のミックスであるこの言葉、ストレートに英語表現すれば「King-style Chicken」。1880年代に有名なホテルのシェフが作ったチキンのクリームソース煮に、その後援人であるキングさんの名前を付けたのが始まりだそうな。

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