2014/09/30 ワイアウッドの番小屋 - Card of the Day -今日の1枚-

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ワイアウッドの番小屋/Wirewood Lodge

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「風情ウィーク」ということで、ここでは《ひなびた小村》を…と思ったらもう書いていた。こういうこともある。もう当コラムでも相当な枚数を取り扱ってきたからね…

こうやって、時の流れを噛みしめることの出来る体験がそれ自体「風情のある」ものなのかもしれない。

ということで、田舎の風景について書くことは叶わなかったので、村から少し歩いた雑木林について書こうと思う。《ワイアウッドの番小屋》だ。

シラカバのような見た目のしっかりした樹が立ち並ぶこの空間は、エルフ達自身がその手で切り拓いたのだろうか。林の中にそれらの樹木をカーブさせて作った、かまくらやイグルーといったものを想起させるドーム状の「番小屋」がひっそりと佇んでいる。番小屋というのはその名の通り見張り番が過ごす小屋である(同名の江戸の風習はおそらく1㎎も関係がない)。

ワイアウッドに住まうエルフ達は、この見張り小屋から侵入者や巨大なるビーストの動向を伺い、静かに事を進めているのだろう。イラストに描かれたシラカバ風樹木が節くれだっており、全体的に苔むしたような雰囲気があり、なんとも風情のある1枚に仕上がっている。旧枠というのもそれを助長しているのだろう。

カードとしては実質2マナでエルフを1体アンタップするという、土地らしからぬ部族支援を行う能力を持っている。エルフでタップといえば、やはりマナ能力。《ラノワールの使者、ロフェロス》や《ティタニアの僧侶》と併せれば、一体何マナ出るのか想像もつかない。

他にも同ブロックには《森林守りのエルフ》《幸運を祈る者》といったエルフが存在したため、リミテッドなんかでこれらが使いまわされると手の付けられない事態を引き起こしたものである。《アルゴスの古老》と複数緑マナが出る土地で簡単に無限マナを生み出すことが出来るため、今後もエルフ中心の統率者デッキには必須パーツとして登用され続けることかと思う。

心休まる郷愁的な風景。そこで一息ついたエルフは「よし、もういっちょやってくるか」と番小屋から去っていくのだろう。いやほんと、風情がある光景。僕らも都会から離れて山々を観た時に思うものだね。

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