2014/10/02 低木林地 - Card of the Day -今日の1枚-

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低木林地/Brushland

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 この「風情ウィーク」、書いてきて風情を感じる瞬間は歩いている時と見つけたり。特定のロケーションに囲まれている方がより風情を感じられるはずだ(勿論、ふと窓から見えた木々に秋の色を見つけたりということもあるよ)。

マジックのイラストで、僕が歩いてみたいなと思う風景は「第7版」にて登場した3つ目の《低木林地》のそれかな。

サボテンがポツンポツンと点在し、自然が作り上げた岩のオブジェと小石によって作られた小道。陽はまさに夕暮れ時。ふと足元を見ればモロクトカゲっぽいかわいいのがいるではないか。和風では全くないのに、どこか「ワビサビ」を感じさせる、なんとも風情のある風景だと個人的には思っている。


カードとしては、当コラム始まって以来の初めての「ダメージランド」の取り上げになるか。2色土地の定番中の定番として、「第5版」から「第10版」まで、間で1度の鋼板を経験しながらも非常に長い期間、プレイヤー達の基本であり続けた、古参プレイヤーは足を向けて寝れないサイクルの1つである。

その初出は「アイスエイジ」。「リバイズド」に続く基本セットとして、一部のカードを降板・再録することで構築シーンにしっかりとしたゲームバランスをもたらすために登場した「第4版」。そこに、それまでの定番であった「デュアルランド」達の姿はなかった。

始まりにして至高の土地であったこれらのカードは、プレイヤー達を甘えさせるのに疲れたのだろう。続けざまに登場した「アイスエイジ」にて、その後輩でありながら先輩たちよりも遥かに厳しいこの「ダメージランド」または「ペインランド」が多色デッキを組みたいプレイヤー達を待っていたのだった。


無色マナ1つか、1ダメージを受けながらの友好2色いずれかのマナを1つ。この調整はなんとも絶妙なものだ。《真鍮の都》ほど痛くなく、《Savannah》より劣る。色を複数組み合わせることは至難の業なんだよとプレイヤー達に教えてくれたものだ。

初心者の頃は「なんでこんな自分にとってマイナスのカードを使う必要があるのか」と思ったものだが、平地と森だけのデッキを回して事故をしこたま経験して、これらのありがたい土地のお力が借りたくなったら脱初心者と言っても良いだろう。ライフは常に20点をキープしなきゃいけないもんでもないっていうのは、最初はなかなかわからないよね。


とにかくこのカードは「第7版」のものが至高なんである。僕が旧枠信者だからというのもあるだろう。Foilは本当に美しく、使う訳でもないのに集めたくなる魅力にあふれている。

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