2014/11/15 死者の夜明け - Card of the Day -今日の1枚-

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死者の夜明け/Dawn of the Dead

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今週は「ゾンビ・ウィーク」と題してやらせてもらってるわけですよ。興味の無い方にはちょっと申し訳なく思ったりもするけども、好きなことを書けて僕は幸せでしかなかったわけですよ。それで、このウィークのシメに持ってくるのは何のゾンビかな?と思われた方もおられるでしょう。しかし、ここはゾンビそのものではなく、ゾンビを呼び起こすこのエンチャントでシメさせていただきたく。というか、これじゃなきゃダメなんです。というわけで、《死者の夜明け》。

「トーメント」で登場したこのトリプルシンボルのエンチャント、個人的にはトリプルの時点で黒単でしか使わないだろうし、いっそのことクウィンタプルシンボル=髑髏が5つ並んでいる方がより美しかったように思える。まあ、そういう調整でカード作ってるわけじゃないしね…おそらくは、ダブルシンボルだとチト強力すぎるのかな。

《死者の夜明け》はアップキープが訪れる度に、あなたのライフを1点吸い取り、死者を蘇らせる。蘇ったクリーチャーは速攻を持つが、ターン終了時に追放される。つまりは同一のカードをずっとグルグルというわけにはいかず、継続して機能させるためには墓地にしっかりとクリーチャーを補充せねばならない。黒は《生き埋め》《納墓》に加えて「共鳴者」(自らの手札をコストにした起動型能力を持つクリーチャーの総称)も数多くいるため、この点は容易にクリアできると言えよう。

問題は、そこまでして使ってやっと勝利手段足り得るという点にある。5マナのエンチャントでそれは少々難儀と言うか…同じ効果を2マナで得られる《浅すぎる墓穴》の方が瞬間的であるとは言えより軽いため「ニコルシュート」のようなコンボは狙いやすい。むしろ《死者の夜明け》は、戦場に出た時に誘発する能力を持つクリーチャーを盛り込んだビートダウンデッキでマナカーブの頂点に据えて最後の一押しやリカバリー要因に使うのがいいのかもしれない。トリプルシンボルということもあって《アスフォデルの灰色商人》との相性はもはやエクストリーム・ヘル。ごめん、ちょっと興奮しすぎた。

何故このカードを「ゾンビ・ウィーク」のシメとして取り上げたのか。その理由は、このカードの名がゾンビマニアにとっては唯一無二・燦然と輝く最高峰であるからだ。英語版の「Dawn of the Dead」という名は、ゾンビというものを全世界に広めた名作「ゾンビ」の原題である。僕のような人間にとってはゾンビ=Dawn of the Deadであり、今でも色褪せない名作だと思っている。この映画がなければ、ゾンビというものがここまでメジャーにはなっていなかっただろう。このカード名も、明らかにそれを意識したものに違いがないのだ。

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