2014/11/27 溶鉄の火の鳥 - Card of the Day -今日の1枚-

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溶鉄の火の鳥/Molten Firebird

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 GP静岡のファクトシートも公開され、2015年年明け最初の大型イベントへの準備で毎日が消費されてゆく。今回のGPでは、皆が大好きなChristopher Moeller氏をお招きすることが出来るのが個人的には嬉しいところ。

氏のイラストは、クッキリと描かれた塗り分けられた影がメリハリを生み出していて…美術的な細かいことはわからないけど、とにかく印象に残るものばかりで、どれもカッコイイ。

また、その作品の多さも魅力の1つで、すべてのカードを集めればそれだけでファイルが1冊埋まるレベルでコレクター冥利に尽きる。それだけ描いてるってことは強いカードも多々あるので、そういったコレクションをしていない人でも、自ずと氏のカードを大量に持ち歩いている可能性もあるのだ。いやぁChristopherさん、まさしく大御所なり。

 そんな大御所特集ウィークは、祝日を挟まずにしっかりと6日分更新できてなおかつGP静岡直前に持ってくるとして、今日は純粋に1枚を紹介。選ばれた1枚は《溶鉄の火の鳥》。理由はなんとなく、好きだから。

 一風変わったカードである。元ネタありというか、「次元の混乱」のリメイク連中の1つである。これは《Ivory Gargoyle》の色を赤に変えたもの。そのスペックは5マナ2/2飛行、ドラゴンを有する赤の航空戦力としては、少々物足りない。

そしてその能力は「フルオート復活」とでも呼ぶべきしぶとさの結晶である。死亡した場合、そのターンの終了時に戦場に復帰してくるという、不死身の能力持ちなのだ。

おぉ、まさしくフェニックス!元のガーゴイルよりも、フェニックスの方が復活するイメージは強いため、色を変えてもその能力に無理を感じない。除去しても除去しても何度でも飛翔する2/2は、相手によっては5/5速攻のドラゴンよりも効果的なこともあるだろう。しかし何もせずとも帰ってくるのはすごいな。

 …なんて思っていたら間違いで、勿論世の中「タダ」なんてことは有り得ない。

マナなどのリソースを要求する代わりに、このフェニックスは次のあなたのドローする機会を糧として不死の炎の火種とするのだ。

勿論、ドローするよりも2/2飛行が残ってくれる方が嬉しい場面はある。あるが、常にそういうわけではない。この調整が絶妙で、長所を短所と絡めて「どちらであるとも言い切れない」能力を作り上げている。

 ただ、欲を言えば4/1とか3/3にして欲しかったというのはあるね…現代マジックは、クリーチャーへのハードルが非常に高いのだ。

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