2015/01/16 ガイアの祝福 - Card of the Day -今日の1枚-

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ガイアの祝福/Gaea's Blessing

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年明けなんで、美しいものを。趣味に走れば「そうじゃない」物はいくらでも紹介できるからね。美しいイラストと言えば、やっぱりRebecca Guayでしょう。

2015年、彼女が新しいカードのイラストを担当することになれば、マジックの歴史では無視できない大きな出来事となったりするんだけど、どうかなぁ。…ここは強く願おう。皆の心が一つになれば、奇跡だって起きるのだから。


そんな彼女の代表作として、どのカードを挙げるか。これは非常に難しいところである。あれもいいこれもいいで話が進まない。これは「素晴らしいアーティストあるある」、唯々議論するだけで時間が過ぎて行く。素敵じゃないか、そもそも1枚だけに決まる訳なんてないのだから…。


ただマジックはゲームであり、イラストに関わらず強ければ多く使われて人の目にも着くことになる。では最も飛び交ったRebeccaのカードって、何なのだろうか?これも実は、ちょっとばかし難しい。

彼女がイラストを担当するカード達は決してバリバリの武闘派というわけではないが、しかしデッキの中でそれにしか出来ない役割を与えられたカードも複数存在する。

それらの中で、期間を限定してしまえば…ある時期に最も見られた1枚はこの《ガイアの祝福》ということになる。「だろう」ではなく、「なる」。言い切れてしまう。


このカードが自身で使用される道を切り拓いた、というよりは便乗した感が強い。後に登場した《ドリーム・ホール》を用いたコンボデッキ「ターボ・ズヴィ」に、そして現在でもヴィンテージでしかその姿を見ることが出来ない《ドルイドの誓い》擁する「オース」系デッキに、ライブラリー修復要員として投入されることとなった。

ライブラリーから墓地に落ちると、オートマチック全修復を行ってくれる便利な誘発型能力に注目が集まったというわけだ。

むしろ、このカードがその役割を担えるからこそ、《ドルイドの誓い》を軸にしたデッキは誕生したのだと言ってしまっても良いだろう。

これが必然の噛み合わせだったのか、偶然の産物だったのかはわからない。マジックにはこういう、後に登場するカードと組み合わせることで化けるカードというものが多数存在する。

実は、もう目の前にあるのかもね。大事なことは、不確定なものを確定させたり、受動的なケースを能動的に引き起こせるということ。ちょっとした常識外しが登場したら、現行のカードプールを洗いなおすということを、プレビュー期間の日課にすると良いと思う。

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