2015/02/10 ゴブリンの毛皮商人 - Card of the Day -今日の1枚-

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ゴブリンの毛皮商人/Goblin Furrier

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 旅立つ前にこれを書いているので、憶測も含まれた記事になってしまうことをお詫びしておく。ワシントンの気温は平気でマイナスに達する。おそらく、着いて最初の感想は「寒っ」になることだろう。僕が現地で最も遭遇したいクリーチャーは、この子になるんじゃないかな。《ゴブリンの毛皮商人》、ポテポテと歩いてないかな。

 そもそもゴブリンとは変温動物なのか恒温動物なのかもよくわからない。妙に爬虫類的特徴をその身体に持っているが、この毛皮商人のように雪が積もるような環境でも活動を行うことが出来るようだ。そもそもファンタジーの生物にそういったことを求めるのも、ちょっとヤボじゃないか?という思いもあるのだが、マジックは世界設定がかなり作り込まれているだけにそこの所がどうしても気になってしまうのだ。…アロサウルスが沸騰する血液を持っている時点で、あんまり高温も変温も関係ないけどね。

とりあえず、ゴブリンも寒さを感じるようで、それを厚着で乗り越えるというのは人間と変わらないようだ。同セットに上下ノースリーブで暴れ回っているゴブリンがいることは置いといて、防寒着の基本はやはり毛皮。ポリエステルとかないからね。自然界に存在する、最も寒さに強いもの。それは極寒の地でも活動を続ける動物の毛皮に他ならない。動物愛護を謳って、この毛皮というものを目の敵にする人々もいるが、例えばモンゴルで伝統的な鷹匠で生活している人々にとっては、最良の贈り物であり生きるために必須な物なのである。このゴブリンも、生きるためにはウサギの毛皮が必要で__それは、己を護るためも勿論、それを売って腹を満たすためでもある。その地域での生き方というものがあって、それを他の文化圏に住まうものが頭ごなしに否定することしてはならないと、僕は思う。

このゴブリンはユキウサギのような警戒心の強い生き物を仕留めることが出来る、腕っこきのハンターなのだが、その能力は氷雪クリーチャーにダメージを与えることが出来ない、というもの。ユキウサギなんてもろ氷雪っぽいが、まあその辺はご愛嬌ということで。氷雪クリーチャーのいない環境では2マナ2/2としてデメリットなしに使えるが、まあわざわざこれを使う必要もないだろう。チェックのマフラーがオシャレ、それがこのカードの最大の魅力であり、存在理由でも良いじゃないか。

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