ケルドの死滅都市/Keldon Necropolis

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/03/28

ケルドの死滅都市/Keldon Necropolis

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無駄にならないカードは良いカード。当たり前のようなことを今さらという感じだが、初心に帰って振り返ってみよう。そもそも、マジックのゲーム中で「無駄になる」ってどういう状況だろう。対戦相手に純粋に効かないカード...例えば、除去がノン・クリーチャーデッキに対して何をするかと言えば何もしない。これは無駄だ。ゲーム終盤、お互いにマナが伸び手札が尽きた状況でトップする土地。こりゃダメだわ、無駄無駄。あと一押し、っていう時の防御的なカード。リミテッドではちょくちょくあるよね、これもビックリするくらい無駄だ。初手にある重めなカード...これは、しょうがない部分もある。土地が伸びればキャスト出来るのだから、将来的には無駄でなくなるのかもしれない。重ね引いた伝説のパーマネントやプレインズウォーカー、コンボパーツなんかも無駄と言えば無駄だ。

 

なんだ、全てのカードが無駄になる可能性を大いに秘めていやしないかい?全てが必要なもので、そして無駄だった。哲学的ENDに到達しそうだが、要するに「無駄になりにくい」・即ち、使い道が複数あるカードは優秀だということだ。

 

例えば、今日の1枚《ケルドの死滅都市》なんかはそんなカードの1つだと言える。土地でありながら、呪文のような能力を持っている。理想的じゃないか、土地としてもマナを供給し、必要とあらばその能力を起動する。マナ供給源としての性能は最低レベルの無色マナ1つを生み出すものだが、その最低限にさえ達していれば土地は土地だ。そもそも色マナシンボルが濃いカードに溢れたデッキでは使わなければ良い、それだけの話だ。

 

起動型能力のコストは重い。赤を含む5マナとタップ、そしてクリーチャーの生け贄を要求する。実質6マナ+生け贄1体で、何をするかと言えば好きなところに2点ダメージを飛ばすことが出来る。これだけ払ってそれだけかよ!と思われるかもしれない。それでも、恒久的なダメージ源であり、しかも赤が苦手とするプロテクション持ちに対処可能な無色であると言う点も考慮すれば、お値段に相当する働きであると言って良い。そして、忘れてはならないのが土地であるということ。デッキのスペースを圧迫せず、無理なく追加のダメージ源・保険的カードを投入できることは素晴らしい。こういうカードこそ、無駄にならないカード、ってやつだな。

 

カードとしては「メガ・メガサイクル」と呼ばれるものに属する名誉ある1枚でもあったりする。これは、『ミラージュ』で登場した《テフェリーの島》から始まった、「1ブロックに1枚、ある色に関係のある伝説の土地を収録する」という5年がかりの計画。そのトリを務めたのが、赤にまつわるこのカードだったのだ。


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