2015/05/18 シミックの信徒 - Card of the Day -今日の1枚-

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シミックの信徒/Simic Initiate

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 今週も先週から引き続き、当コラム担当の僕が『モダンマスターズ2015年版』に再録されるカードで好きなものをチョイスしたランキングで、モダマス発売日までカウントダウンしていこうというシリーズを継続して行く。

本日は第4位、TOP4ともなればさぞや華やかで強力な…って、何、コイツ?1マナ1/1、“移植”?その気になれば一行どころか10文字以内でレビュー出来そうなカードが、並み居る神話レアを押しのけて4位?…好きなものはしょうがない、僕にとっては輝く1枚なんです。

 さっきも書いたけども、1マナ1/1移植。スペックに関しては、以上ッ。とりあえず、移植と呼ばれるメカニズムについて書いていこう。さすれば道(文章量)は開かれん。

 改めてみると、移植とは常在型能力と誘発型能力の複合能力なのだということがわかる。「移植x」と書かれたカードは、その数字の数だけ+1/+1カウンターが乗った状態で戦場に出る。

今のところ、12体の0/0クリーチャー(と1枚の土地)がこの能力を持っている。彼らはいずれも、移植ありきの生命というわけだ。そして、その自らの身体を構成する「細胞質」というものを、文字通り他者の身体に「移植」してしまうのがこれらの能力。

戦場にクリーチャーが出るに際して、これら移植持ちのカウンターをそのクリーチャーに移し替えてOKという誘発型能力だ。移植持ち連中は後続のサイズアップに貢献しつつ、+1/+1カウンターが乗っているクリーチャーになんらかの影響を与える能力を併せ持っている。

自身がその能力を持っているクリーチャーとして振る舞っても良いし、後続でより強化したいクリーチャーがいるならそれらに移植しても良いという、ただクリーチャーを展開するだけのことに戦術を上乗せしてくれる、素晴らしい能力となっている。

えらく褒めるが、これはモミール・ベーシックで彼らに助けられた経験からだ。《ヘリウム噴射獣》君、いつもありがとう!

 さて、《シミックの信徒》について書かずとも終われそうだが、そういうわけにもいくまい。このカードは移植1以外の能力を持っていない。

信徒という名が示す通り、まだ何にもなれていない、最下級の存在であると言える。彼らはここからさらなる細胞質の調整・操作を経て一人前のミュータントと化すのだろう。そして、フレイバーに目を通していただきたい。

「シミックの信徒の訓練は、実験体となることから始まる。失敗作は下水に流される。」
サラっと怖いこと言うなよ、って思う前に、気になるワードが…「実験体」…。同じ1マナで、+1/+1カウンターに関する能力…《実験体》……って、実は英語だと「Experimental Subject」って表記されてて《実験体/Experiment One》とは異なるんだけどもね。日本人限定でワクワクしちゃったお話、ということで。

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