日下部恭平『くーやんの「今」、これを買え!』第11回

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2015.06.24
text by Kusakabe Kyouhei

「くーやんの「今」、これを買え!」第0回
※初めて読む人は第0回からご覧いただけるとこの記事の趣旨がわかるかと!

さて、先週末はGPコペンハーゲンが開催されました!フォーマットはご存知の通りモダン!(今はモダンシーズン真っ最中です)
今回のTOP8は真っ青でしたね!そしてその海を泳ぎきった「マーフォーク」が優勝と先々週のGPシャーロットとはまったく違う結果になって、
故にまだまだ価格の変動がありそうですね!《遺産のドルイド》の悲劇(GPシャーロット優勝により高騰)を繰り返さないためにも、マーフォークのパーツは安いうちに買うべきです!

それでは今週も紹介していきます。

《忠臣》
 
アタック前だけですが、墓地の伝説の生物を場に戻すことが出来る珍しい能力をもったこのカード。かつてはEDH需要と、レガシーで禁止される前の《適者生存》を使ったデッキで《エメリアの盾、イオナ》を捨てて《忠臣》を持ってきて
そのままイオナを高速で墓地から出す「忠臣イオナコンボ」のために高騰しましたが...最近は『コマンダー・アーセナル』に再録されたことと、前述した《適者生存》がレガシーで禁止になったために使用デッキが消滅したことで、値段はだいぶ落ち着いています。
しかし『マジック・オリジン』で公開されたカードで相性バツグンのカードが出るではありませんか!

 


このリリアナが墓地に落ちている状態で2枚目のリリアナと《忠臣》があればそのまま墓地をグルグル出来て無限トークン!
そのターン中に勝てるわけではありませんが二色で手軽に出来るため、もしかしたらレガシーでも使われるかも!?
書いていてモダンの「双子デッキ」の下位互換みたいな気もしてきましたが(笑)色も違いますしもしかしたら!
《忠臣》自体は唯一無二の能力なので、今回相性の良いカードが出たということに関係なく、いずれ大きく高騰してもおかしくないカードです!迷ったら買え!

『タルキール覇王譚』の"フェッチランド"
 
『タルキール覇王譚』でブーム到来、パックがかつてないほど大量に剥かれたことで、一時期かなりお手ごろな値段になっていた5種類のフェッチランドですが...あれからさらに新規参入の方も増えたのか、もうそろそろやばそうです。
英語版はまだMagic Onlineの現物化がありますが、日本語版はどんどん剥かれなくなるのでジワジワ上がっていますね。
4枚揃えていない色があるなら、今のうちに買え!


《永遠の証人》

 
「エルフ」やその他の《集合した中隊》を使うデッキには必ず入っているといっていいほどのパワーカード。
中隊から出てきて中隊を回収する動きはいかにこのカードが壊れているのかよくわかる動きだと思います(筆者も良くやられます 汗)
『モダンマスターズ』やデュエルデッキ『イゼットvsゴルガリ』、『統率者』に再録されていたので、一時期かなり値段が落ち着いていましたが...ここにきて需要が供給を上回ってきている感じがします。
もしこのカードがレアだったら、色は違えど似たような役割の《瞬唱の魔道士》みたいになっていたのかも知れないと思うとゾッとしますね・・・
まだまだ手ごろな値段で手に入るので、持ってない人は今すぐ買え!

手遅れシリーズ

ついに~おまけ~のタグが外れてコーナー化(笑)

モダンシーズンは手遅れシリーズのネタに困りませんね(困惑)
「手遅れシリーズ、意味無いのでは?」とも良く言われますが...もし安く売っていたら買え!との指標になりそうなので、ネタがあるときは引き続き書いていきます!

《滋養の群れ》
 
GPシャーロットでTOP8に入った《御霊の復讐》デッキに4枚採用されていて、長い間本当に使い道の無いレアとして扱われていたので、即ちどこにも在庫が無く・・・高騰!
グラフで価格変動を見ることが出来る某サイトで、一週間で2000%アップという事実を見て「タイムマシンさえあれば...」と思ったのは筆者だけではないはず(笑)

《背教の主導者、エズーリ》
 
こちらもGPシャーロット優勝デッキに採用されていたため、2ドルから一気に12ドル前後まで高騰!
『ミラディンの傷痕』という割と最近のセット(それでも5年前なのか・・・!?)に加え、半年ほど前に発売された『統率者2014』にも再録されているため「上がっても5~600円かな?」と思っていた筆者の考えは甘すぎたようです・・・

《終止》
 
かのPatrick Chapinが4枚採用してGPで9位だったことで、ちょっと話題だった《終止》。
「ジャンド」やグリクシス系のデッキなら数枚は使いますし、初出の『プレーンシフト』は14年前、再録の『アラーラ再誕』も6年前と、その間に『統率者』『アーチエネミー』の再録を挟んでも需要の方が多いみたいで、コモンなのに5ドル前後まで上昇しています。
このまま再録が無ければまだ上がるかも・・・

~おまけ~
英語版を見つけたら買え!


《天界のマントル》
 
このカードを見て多くの方が「何これ?」となったと思いますし、実際日本では50円で漁るコーナーで見かけることも多いと思いますがこのカード、なんとアメリカではカジュアル層に大人気で4ドル前後で取引されています!
アメリカのカジュアル層のためのカードなので、英語版だけしか需要はないとは思いますが...見つけて回収しておくと、GPの時に海外バイヤーとのトレード材料として使えるかも!?
50円が300円になれば・・・塵も積もればなんとやら・・・
これからはこういったカードも少しずつ紹介していこうかなと思います。

さて、今週末はGPシンガポール!筆者も参加します!
これで怒涛のモダンGP3週連続は終わりますが、しばらくの間はPPTQがモダンシーズンなので、まだまだ価格の変動がありそうですね!
それではまた次回に!