2015/06/08 Righteous Avengers - Card of the Day -今日の1枚-

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Righteous Avengers

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モダンマスターズ・ウィークエンドも無事に終了し、帰国。落ち着いたので、ボチボチこのコラムも復帰。しかしベガスは楽しかった。真夜中まで映画館が空いているのも嬉しかったもので、そこで思わず、日本未公開の某ヒーロー映画を…たまたまね。いや、ベガス行きが決まった段階で絶対に観てきてやると思ってたとか、そんなことは…うん。というわけで、すっかり火が点いてしまった僕が今週書き連ねていくのは「アベンジャーズ・ウィーク」!「Avenger」をその名に冠するカードをレビューしていこう。

アベンジャー界でも古参である《Righteous Avengers》が一番手に名乗りをあげてきた。日本語に訳するならば「正義の報復者」となるだろう。なかなか直球な名前で、清々しいほどに白のカードだ。イラストも正義…バーバリアン感も溢れているが、これは正しく義憤に駆られた正義の報復者の姿だ。違いない。

古代ローマの民衆っぽい彼らが正義のための怒りに立ち上がり、武器を手に取る。その結果、何故か同色である白に対して牙を剥くカードとなってしまった。5マナ3/1と、サイズ自体は良くはない。今現在よりも遥かに色ごとのクリーチャー格差が強く出ていたマジック黎明期においては、白くてパワー3というのは稀有な存在であったのだ。今なら少なくとも3/3、3/4か4/3は欲しくなってしまう。まあ勿論、能力はこれだけではなく…非常に貴重な、“平地渡り”を有するクリーチャーの1つだ。

平地渡り…おそらく世界中の多くのプレイヤーが、マジックを始めたばかりの頃「何故平地渡り持ちのクリーチャーだけパックから出てこないのか」そう思ったことだろう。最近始めたプレイヤーには馴染みがない渡り能力だが、かつては基本セットにコモンからレアまで多数存在していたものだ。そんな中、白にだけそれにあたる存在が1枚もない。これを不思議と言わずしてなんとやら。マジック・エンサイクロペディアというカラーのカードリストブックを手に入れた中学生の僕は、喜びに満ち溢れ毎日毎日そのページを捲り、目に留まった・気になったカードを英和辞書片手に翻訳チャレンジ、そんなことをやっていた。そしてある日、遂にこのカードを見つけ、平地渡りと出会うことに成功したのだった。その時の謎の感動は今でも覚えている。

マジックの歴史上初・そしてしばらくの間唯一の平地渡り持ちだったこの報復者達。平地なんて山や沼に比べれば、簡単に渡れそうなものだが…数がいないのが不思議だ。あまりにも広大過ぎるのだろうか。馬にでも乗らなきゃ…って、このカードはどう見ても徒歩。なるほどわからん。

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