2015/06/24 空民の雨刻み - Card of the Day -今日の1枚-

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空民の雨刻み/Soratami Rainshaper

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影薄部族筆頭、ムーンフォーク。神河ブロックのストーリー上重要なポジションであり、青の主要部族を任され、枚数もそれなり・固有のメカニズムを与えられた。構築でも《曇り鏡のメロク》という、一時代を築いた最強フィニッシャーや《上位の空民、エラヨウ》というユニークな人気カードを有する。しかも『アヴァシンの帰還』では《月の賢者タミヨウ》がプレインズウォーカーというマジックの主人公ポジションに選出される。割とプッシュされているのだ。...のだが、知名度は全然。神河ブロック以降、全く登場していないというのもあるが...個人的に、呼び名は「空民」なのに部族としてはムーンフォークという差異が生じているのが問題なのかなと思う。《空民の助言》なんて複数再録されているので、空民という言葉自体の認知度はかなり」あるんだと思う。ムーンフォーク、本当に影が薄い。  ムーンフォーク共通の能力は飛行・そして、土地を手札に戻すというコストで起動する各種能力を持っている。今週は「雨ウィーク」なので、《空民の雨刻み》を紹介しよう。彼女は3マナ2/1飛行、《風のドレイク》よりやや落ちるスペックに付随する能力は自軍のクリーチャーに被覆を付与するというもの。3マナ+土地1枚というのは決して安いコストではないが、それでも除去耐性を与えるという能力はリミテッドでは貴重なもので。飛行を止められない構成のデッキ相手には、自身を延々守り続けて勝利ということもあったことだろう。コモンでこれだけ頑張れるのであれば文句をつけるのは野暮ってなもんだ。  『神河救済』にて、手札の枚数が多ければボーナスを得られる、通称"知恵カード"が登場すると、土地を手札に戻すことで手札の枚数を任意のタイミングで増やすことが出来る空民の能力に更なる付加価値がついた。除去を避けつつ、《翁神社の夜警》がデカくなるなんてたまらない。  フレイバー的には雨刻みという名の通り、天候・特に雨を操ることが出来るのだろう。クリーチャーと呪文の間に豪雨を降らせてシャットアウトといった感じだろうか。日本風の次元・神河の住人ということで日本人アーティスト・一徳氏がそのカードイラストを担当。彼女のみならず、この空民という種族のコンセプトアートを担当している、言わば生みの親なのだ。素敵な部族だけに、ボチボチ影薄を脱却できるような何かが...新顔登場とか、ないものかね。

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