2015/06/25 Acid Rain - Card of the Day -今日の1枚-

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Acid Rain

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 酸性雨。おそらくはほとんどのマジックプレイヤーが幼少時、工場から出る煙が原因で雨が酸性になっており深刻な環境問題を引き起こしている、という事実を学校で習ったことかと思う。あれって、今はどうなっているのだろう。各種規制やあるいは不景気により工場の稼働が減った今、前ほど騒がれなくなってるんじゃないか。そう思って調べてみた。欧米や東南アジア、中国では以前より強烈な酸性雨が降り続けている。日本も、実は欧米諸国並みの酸性雨が降ったり、大陸由来の汚染物質流入があるのだが、それが人体や生態系に影響を及ぼすには至っていない。そんな状況らしい。というか、酸性雨は何かに直ちに影響のあるものではないので、まだまだどうなるかはわからないし調査は続行しなければならないらしい。  いきなり重いスタートになったが、マジックにもこの酸性雨を呼び起こすカードは存在する。その名もストレートに《Acid Rain》。この酸性雨、魔術で造りだすものだけあって我々の世界のそれよりもかなり強力...というか、もう酸性どころか酸そのものが降ってるんじゃないか?青のカードにして「すべての森を破壊する。」という強烈なランデスという珍しい1枚。酸、といえばマジックでは緑がその存在を担当しているイメージが強いが、この雨に関してはその緑に対して青が降らせるという、逆転現象な1枚である。とは言っても、明らかに青いカードだろという《津波》が緑のカードで、これが全ての島を破壊するものなのだから、おあいこと言うか。最近では青と緑なんてすっかり仲の良い組み合わせであるが、この頃はまだまだ対抗色に対しては敵意剥き出しが当たり前だったので、こういうお互いを全否定する1枚はザラだった。  緑はマナクリーチャーが居たりするので、他の色よりも土地破壊への耐性がある色だと言える。それでも、いきなり森を根絶やしされればダメージは無視できない。このカードが登場した『レジェンド』当時、基本でない土地はまだほとんど存在しておらず、撃てば相手だけ《ハルマゲドン》と同義だったのだ。やっぱりこんなもの、青には過ぎたるものだ。ということで、これまで一度も再録されることなく再録禁止リスト入りし、そこから21年。未来永劫印刷されることがないと決定しているので、少しでも気になったのならば早めに購入しておこう。現行のエターナル環境では役に立たないが、世の中何があるかもう高騰するのかもうわからないわけで...。

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