2015/07/14 ジェイスの創意 - Card of the Day -今日の1枚-

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ジェイスの創意/Jace's Ingenuity

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「ジェイスは主人公」と明言され、『基本セット2010』から『マジック・オリジン』まで基本セットの青の看板を背負い続けた。純粋な青のプレインズウォーカーが少ないということもあるだろうが、彼の人気の絶対性がよくわかる。そんな基本セットの最後の青のプレインズウォーカーも勿論、ジェイス。彼のオリジナルである呪文は多数存在するが、今日はその中から最も唱えられたであろう呪文《ジェイスの創意》を紹介しよう。 効果は非常にシンプルで、5マナで3ドローのインスタント。実際のテキストも句読点込で9文字というダントツの短さを誇るカードだ。これはプレイヤーを対象にとらないが故。なので《誤った指図》で捻じ曲げられドローを奪われるなんてことがないのは利点である。青と言えば、ドロー呪文。カードを引けない/引かない青なんてとお嘆きのプレイヤーも、このカードにはニッコリなはず。 5マナという重いコストが設定されているとは言え、2枚のカードが獲得できるアクションをインスタントで行えるのならば文句はない。これがソーサリーになるとドローが1枚増える《連絡》になり、1マナ軽くなるとソーサリーの《集中》になる。それが最も優れているのか決めるのは難しいが、この中で唯一のインスタントであるため使いやすさでは群を抜いている。青はカウンターを構えたい。構えながら、相手が何もしてこなかったターンエンドにこれで手札を補充する。古い時代のマジックの血を色濃く受け継いでいる1枚とも言える。 古いと言えば、最古のドロー呪文にして桁違いのカードパワーを誇る《Ancestral Recall》。これが調整に調整され5マナになったかぁという印象を持ったものだ。実際に使ってみると「これが適正だな」と気付かされたもので...いやほんとね、アンリコはただただぶっ壊れ。「強烈な呪文も5マナであれば許される」という結論に開発部は達したのだろうか。『基本セット2011』には《Ancestral Recall》と肩を並べる"パワー9"の一角《Timetwister》が5マナになって《時の逆転》という名前で登場。過去には《Time Walk》が《時間のねじれ》に同じく5マナでリメイク。更には《Black Lotus》も《金粉の水蓮》として5マナで...一つの世界的な実験に気付いた瞬間である。大袈裟か。 使いやすいカードではあるのだが、その名前のためにジェイスが居ないセットには収録できず。ラヴニカにジェイスが固定されているので、今後の再録は難しい...のか?

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