2015/07/28 亡霊の牢獄 - Card of the Day -今日の1枚-

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亡霊の牢獄/Ghostly Prison

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亡霊の牢獄。こう聞いて、あなたならどんなものを思い浮かべるだろうか「亡霊」の「牢獄」。亡霊を捕らえて閉じ込めておく部屋。あるいは獄中で死んだ囚人の霊が棲みついている危険な牢屋か。

さあ、答え合わせ...「牢獄」自体が霊的な物質である、と。幽霊屋敷と屋敷幽霊の違いをある漫画で読んだが、まあそんなところだ。イラストを見ると、破壊されたはずの建物の霊体に捕らえられている者の姿が。ものに魂は宿るか・ものにも霊と言うものがあるのか。ちょっとわからないが、室町時代ごろの人々はものも作られてから100年が経過すると精霊を得て「付喪神」になると考えていたようだ。

この城の一部らしき牢獄も、おそらくは古くから存在したものなのだろう。それだけ長きに渡り存在したということは長くマナと共にあったということだ_マジックの世界の話では。結果、これは神の乱という出来事で破壊されてしまったが、今でも霊体として牢獄の役目を果たしているのである。

さて、カードとしてはまんま白い《プロパガンダ》。3マナのエンチャントで、対戦相手のクリーチャーがあなたを攻撃するには1体あたり2マナを支払わなければならないというもの。完全に封じ込めるというものではないが、1枚のカードで1度設置すれば複数体に影響を及ぼすことが可能という点で優れたカードだ。

1体で殴り4マナを自由に使うか、2体で殴り2マナを構えるか、3体で殴って展開は諦めるか、はたまた殴らずに6マナの呪文を唱えるか。多くのデッキには使えるマナに限りがあり、このように対戦相手の選択肢を奪うことが可能。ビートダウンの最高の動きである、フルパンチをかましながら後続展開というターンの使い方をさせない、良い足止めカードである。

真の力を発揮するのは、対戦相手のマナが少なくなる状況下。《ハルマゲドン》で全て吹き飛ばしてしまえば完封、《冬の宝珠》でジワジワ締め上げるのも良い。この防衛システムを搭載したレガシーの「白スタックス」は対戦相手の心をげんなりさせる、最もしんどいデッキの1つである。最近ならば、モダンで使われたりも。《欠片の双子》×《詐欺師の総督》コンボで1億体ワラワラ湧いてこようが、2億マナは払えまい。

便利なカードであるが、あくまで「あなた」に攻撃できるか否かというカードなので、プレインズウォーカーの身を守ることは出来ないので注意。また同様に、あなたのクリーチャー達もこの影響を受けることはない。スタックスにプレインズウォーカーを入れたりビートダウンの防御手段として用いる、なんてことは相当にレアな状況ではある...が、知っていることは大切なことだ。

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