「黒に染まりゃいいんだよ!」第9回

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2015.07.15
text by Ishida Hiroshi

 


●《悪魔の契約》現る!

いよいよMTG最後の基本セット、『マジック・オリジン』が発売されますね!
各PWのオリジン(起源)に迫るカードデザインは、非常にフレイバー性が高く面白いです。
我らがリリアナ様も当然のようにカード化。

 
リリアナは以前より、ウェブコミックなどでそのストーリーが語られてきましたが、非常に「らしい」再現デザインとなっています。
またリリアナの物語にまつわるイベントや登場キャラクターも多数カード化されています。 
そんな中で一際黒好きの目を引く、素晴らしいカードがあります。

もう、言うまでもないですよね。

《悪魔の契約》!!!!

 
これはリリアナが《グリセルブランド》ら4体の大悪魔と交わした契約をカード化したもの。
悪魔たちは強大な力を与えてくれますが......その最後に待つのは、紛れも無い破滅!! 
なんと素晴らしいデザインでしょう。
フレイバー性に満ち、ロマンに溢れ、そのうえで実際のゲームで使いたくなる魅力があります。
4マナという現実的なコストですし、得られる効果はどれも強力なので、実際に使えそうな印象です。 
出したターンはなにもせず、次ターンからゆっくりと動き出すというのは少々悠長な気もしますが、最終的に得られる効果は《精神腐敗》+《予言》+《戦導者のらせん》という事で単純10マナ相当、

 


しかもこれをわずか4マナのカード1枚でやっていますから、それだけですさまじいアドバンテージです。
瞬発力の差はありますが、まるでかの《残酷な根本原理》を思い出すような効果の大きさです。

 


もちろん、最終的には「ゲームに敗北する」というマジックというゲーム上最大のデメリットが有るわけですが、このデメリットはインパクトの割には案外克服しやすいものです。

黒のデメリット持ちのカードは、過去から何種類かありました。
デメリット系エンチャントの元祖とも言える《Lich》やその系譜に比べれば、相手に何かされて負けるてしまうわけではないので随分優しいです。

 
《ファイレクシアの抹殺者》のように、火力1枚で投了させられることもありません。基本的に相手の干渉によって敗北してしまうことはないので、かなり制御しやすいのです。
このデメリットの重さは、既存のカードと比較するなら《深淵の迫害者》レベルのものかと思います。
つまり、少々厄介ではありますが十分に克服可能なデメリットであります。このカードと付き合うのに考えるべきは、このデメリットをどうするか、に尽きます。
悪魔と契約しながら旨味だけを吸って生き延びるには、概ね2種類の方向性があります。

一つは、この負債が来てしまう前にゲームに勝利することです。得られる効果は順番に選んでいくので、普通は3ターンの猶予があり、しかもその間にはかなり強力な効果がタダで発動するのでゲームを有利に進められます。
2ハンデス/2ドロー/4ドレインと立て続けに責め立てる事が出来るので、これら恩恵を受けた3ターンの間に勝利するのは思っているより難しくないことだと思います。

この方法でこのカードを使うなら、攻撃的で速いデッキ=アグロデッキに仕立てあげるのがいいでしょう。
そもそもアグロデッキというものは、速いターンで決着を着けるのが至上命題。これほどの効果を受けながら3ターン経過しても勝てないようなら、どのみち負けのようなものです。そう割り切って用いるのも一つの手です。

もう一つは、このゲームに敗北するというデメリットを 踏み倒し、無かったことにしてしまう方向性での利用です。
具体的には、設置から4ターン目までにこのカード自体を除去すれば、メリットだけを享受して一方的に得する事が出来ます。
悪魔と契約しておきながら、利用するだけ利用してその約束を反故にしてしまうとはなんとも悪辣ですが、ストーリー上でリリアナがやろうとしているのもこの方向ですね(コソフェッドとグリセルブランドを葬ってしまいました)。

この方向性では、ゆっくりとしたコントロールデッキも組めるでしょう。そもそもこのカード自体が徐々にアドバンテージを得ていくカードなので、コントロールデッキとは相性はいいはずです。このカードを処分するのにカードを1枚使ったとしても、3種類の誘発型能力を用いればそれ以上のアドバンテージを得ているわけですから問題ありません。

《悪魔の契約》+処理手段=2:2枚ハンデス+2枚ドロー+クリーチャー除去=5、カード3枚分お得ですね。
またはアグロかつコントロール的な、所謂"ミッドレンジ"デッキでのアドバンテージ源としての採用も良さそうです。

 
かつての名デッキ「ネクロディスク」のように、全体除去に巻き込んで除去してしまうのも良い使い方でしょう。

更にもう一歩進めば、このカードをバウンスしたり明滅させたりして、4つ目の選択に行く前に選択肢を「リセット」してしまい、何度も使いまわすという方法も考えられます。

 
若干回りくどいですが、このカードを骨までしゃぶり尽くすにはいい方法かもしれません。

そして極めつけは、このカードのコントロールを相手に渡し、相手に負債を払ってもらうやり方です。自分は3回めまでのメリット効果だけを味わい、4つ目のゲーム敗北効果だけを相手に選ばせるのです。

 
契約を踏み倒すどころか支払いだけを他人にやらせるとは、まさに悪魔にも劣る所業です。しかしある意味、このカードを一番使いこなしているやり方とも言えます。

 


●今週の「闇より這い出しもの共」

というわけで、早速このカードを用いたデッキを色々と考えてみました!
というか、このカードが発表されたその日にデッキ10個ぐらい思いつきました(笑)
まだ荒削りなものもありますし、勿論発売前なのでトーナメントでは試せていませんが...結構イケてるんじゃないかと思います。
それでは、フォーマットごとに紹介していきます。

真の闇より生まれしものどもの狂宴を、とくとご覧あれ!

 
【スタンダード・黒コントロール】
25land
20《沼/Swamp》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4《領事の鋳造所/Foundry of the Consuls》
4creature
4《ウギンの構築物/Ugin's Construct》31spell
4《悪魔の契約/Demonic Pact》
4《危険な櫃/Perilous Vault》
4《思考囲い/Thoughtseize》
2《血の署名/Sign in Blood》
3《胆汁病/Bile Blight》
2《究極の価格/Ultimate Price》
4《英雄の破滅/Hero's Downfall》
4《衰滅/Languish》
1《命運の核心/Crux of Fate》
2《闇の誓願/Dark Petition》
1《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》

 《悪魔の契約》をアドバンテージ獲得手段の中核としてみなした、黒コンです。
デッキの動きとしては往年の「ネクロディスク」をイメージしていて、基本的には相手のパーマネントごと《危険な櫃》で吹き飛ばします。

 
アタッカーとして用意されている《ウギンの構築物》も、《悪魔の契約》を生贄に捧げることが出来ます。他に有色パーマネントはありませんので、こいつはノーデメリットの4マナ4/5として働きます。3点ドレインのない包囲サイはちょっと見劣りしますが、タフネス5なので《衰滅》でも生き残るのは利点です。
【スタンダード・黒単信心】
24land
20《沼/Swamp》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
3《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
22creature
4《魂の略奪者/Despoiler of Souls》
4《異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer》
3《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
4《エレボスのタイタン/Erebos's Titan》
1《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead》
4《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
2《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》14spell
4《思考囲い/Thoughtseize》
2《悪魔の契約/Demonic Pact》
2《胆汁病/Bile Blight》
4《英雄の破滅/Hero's Downfall》
1《エレボスの鞭/Whip of Erebos》
1《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》

 《悪魔の契約》は戦場に残るエンチャントですので、その点に注目して「黒単信心」を組んでみました。
『マジック・オリジン』では強力な神話レア《エレボスのタイタン》を筆頭に、シンボルの濃いクリーチャーが収録されていますので、信心を稼ぐのも簡単です。

 


このデッキはそこまで速度が早くなく、かつ《悪魔の契約》を自分で処理できないので枚数は若干抑えてあります。
《悪魔の契約》だけでなく灰色商人も使いまわせる《祖先の像》の採用なんかも考えましたが、流石にちょっとカードパワーに難がありますね......。

 
【スタンダード・アブザンアグロ】
24land
4 《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
3 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
3 《疾病の神殿/Temple of Malady》
3 《静寂の神殿/Temple of Silence》
2《森/Forest》
1《平地/Plains》
1《マナの合流点/Mana Confluence》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
22creature
2始まりの樹の管理人
4《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
4《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》
4《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
2《責め苦の伝令/Herald of Torment》
4《包囲サイ/Siege Rhino》
2《血の儀式の司祭/Priest of the Blood Rite》14spell
3《思考囲い/Thoughtseize》
4《ドロモカの命令/Dromoka's Command》
4《悪魔の契約/Demonic Pact》
1《英雄の破滅/Hero's Downfall》
2《アブザンの魔除け/Abzan Charm》

 スタンダードでメインに無理なく採用できるエンチャント破壊は《ドロモカの命令》と《スゥルタイの魔除け》、そして《完全なる終わり》辺りでしょう。

 


この中でももっともアドバンテージに優れた《ドロモカの命令》を、一番強く使える「黒い」デッキ......言うまでもなく「アブザンカラー」のデッキですよね。
中でも《ドロモカの命令》を上手く使えるデッキとなると、コントロール型よりアグロ型の方が良いでしょう。
というわけで「アブザンアグロ」に《悪魔の契約》を入れてみました。

もともと「アブザンアグロ」自体が、コントロール要素も備えた太いデッキなので、《悪魔の契約》の3種類の効果すべてが上手く使えそうです。
今回のデッキはダブルシンボルの《悪魔の契約》のために黒を濃くする必要がありましたので、黒以外のカードはシングルシンボルでプレイできるようになっています。その代わり《血の儀式の司祭》《責め苦の伝令》とデーモンカードも入っていて、雰囲気もいい感じです!

 
【スタンダード・白黒エンチャントビート】
23land
4《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
4《静寂の神殿/Temple of Silence》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
8《沼/Swamp》
6《平地/Plains》
25creature
4《希望の幻霊/Hopeful Eidolon》
4《節くれの傷皮持ち/Gnarled Scarhide》
4《死の国の造幣工/Underworld Coinsmith》
4《脳蛆/Brain Maggot》
3《悪意に満ちた蘇りし者/Spiteful Returned》
4《責め苦の伝令/Herald of Torment》
2《饗宴の主/Master of the Feast》12spell
4《払拭の光/Banishing Light》
4《神々の兜/Helm of the Gods》
4《悪魔の契約/Demonic Pact》

 オリジンでもプッシュされている、テーロス関係のエンチャントを使ったビートデッキです。なにせ、《悪魔の契約》もエンチャントですからね。
基本は高速ビートダウンなので契約履行前に相手を殴り倒すことを想定していますが、最悪自分で《払拭の光》を使うことも出来ます。

 
当サイトでも特別プレビューされた《神々の兜》との相性も抜群です。
このデッキは《悪魔の契約》だけでなく2種のデーモンが採用されていて、神の力を悪魔が利用するという雰囲気も抜群です。
わかりやすいデッキですが、エンチャント絡みのシナジーが多く面白そう、つかってみたいかも! 
【スタンダード・黒単ビート】
24land
24《沼/Swamp》
28creature
4《節くれの傷皮持ち/Gnarled Scarhide》
4《マルドゥの影槍/Mardu Shadowspear》
4《苛まれし英雄/Tormented Hero》
4《魂の略奪者/Despoiler of Souls》
2《苦痛の予見者/Pain Seer》
2《冷酷な軍族/Pitiless Horde》
4《マルドゥの急襲指揮者/Mardu Strike Leader》
4《モーギスの匪賊/Mogis's Marauder》8spell
4《悪魔の契約/Demonic Pact》
4《英雄の破滅/Hero's Downfall》

 こちらはわかりやすい黒単速攻デッキです。

 


このデッキはどうせ長引いたら負け!みたいな思い切りの良いデッキですから、処分手段はなにもありません。
4マナはちょっと重いですが、息切れしやすいこのデッキにとって2ドローは魅力的ですし、本体を直接狙える4点ダメージもまた然りです。

 
【スタンダード・白黒緑エンチャントデッキ】
24land
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
4《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4《疾病の神殿/Temple of Malady》
1《静寂の神殿/Temple of Silence》
3《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
2《平地/Plains》
2《森/Forest》
1《マナの合流点/Mana Confluence》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
16creature
4《森の女人像/Sylvan Caryatid》
4《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
4《開花の幻霊/Eidolon of Blossoms》
2《破滅喚起の巨人/Doomwake Giant》
2《空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》20spell
4《思考囲い/Thoughtseize》
4《悪魔の契約/Demonic Pact》
4《ニクスの星原/Starfield of Nyx》
4《払拭の光/Banishing Light》
4《神々との融和/Commune with the Gods》

 オリジンの注目カードの一つ、《ニクスの星原》を使ったエンチャントデッキです。

 
《ニクスの星原》と《悪魔の契約》は面白いシナジーがあり、星原によってクリーチャー化すると悪魔の契約は4/4になりますので、4点ドレイン効果を自分に打つことによって処理することが出来、またそうしたあとも星原で墓地から出し再利用することが出来ます。
このデッキは星原のクリーチャー化能力をすぐ使えるようにエンチャントが多く採用されていますが、もう少しクリーチャーを減らして全体除去などを入れて、ボードコントロールに寄せる形も良さそうです。 
【モダン・赤黒サタニックスライ】
24land
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4《血の墓所/Blood Crypt》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《山/Mountain》
10《沼/Swamp》
2《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
2《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
1818creature
4《墓所這い/Gravecrawler》
4《血に染まりし勇者/Bloodsoaked Champion》
2《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger》18spell
4《悪魔の契約/Demonic Pact》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《夜の衝突/Bump in the Night》
4《終止/Terminate》
2《コラガンの命令/Kolaghan's Command》

 「サタニックスライ」とは旧フォーマット・エクステンデッドでの赤黒スライデッキの名称です。元々は赤のスライデッキに《闇の腹心》をタッチしたものでしたが、こちらは黒メインの赤タッチデッキです。)

 


やはり《悪魔の契約》はやや重く、またダブルシンボルですので赤バーンに入れるのは少し違うかな?と考えこのようなデザインになりました。
このデッキも《悪魔の契約》を処分することは出来ませんが、その前に2ドローと4点ドレインでゲームに勝利することを目的としているので、あまり関係ないでしょう。

 
【モダン・ラクドスミッドレンジ】
land
4《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4《血の墓所/Blood Crypt》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4《山/Mountain》
7《沼/Swamp》
2《地盤の際/Tectonic Edge》
2《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
15creature
4《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
4《ゴブリン/Goblin》の熟練先導者
3《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》
4《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》20spell
4《思考囲い/Thoughtseize》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《終止/Terminate》
2《コラガンの命令/Kolaghan's Command》
3《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
3《悪魔の契約/Demonic Pact》

 こちらはより重いカードに焦点を置いたミッドレンジ構築です。
一昔前のスタンダードの「ラクドスミッドレンジ」のモダン版といったところですね。

 


これも《悪魔の契約》を自力で処分できませんが、4ターン目に《悪魔の契約》を出したとして、その後にヘルカイトや貴種を出しても3回アタックできますから、まぁ何とかなるんじゃないでしょうか?

 
【モダン・デモニックトロン】
23land
4《ウルザの塔/Urza's Tower》
4《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》
4《ウルザの鉱山/Urza's Mine》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
1《ウギンの目/Eye of Ugin》
9《沼/Swamp》
3creature
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》34spell
4《忘却石/Oblivion Stone》
1《全ては塵/All Is Dust》
4《解放された者、カーン/Karn Liberated》
2《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
4《探検の地図/Expedition Map》
1《精神隷属器/Mindslaver》
2《思考囲い/Thoughtseize》
2《思考の粉砕/Mind Shatter》
4《悪魔の契約/Demonic Pact》
3《夜の囁き/Night's Whisper》
4《滅び/Damnation》
1《黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith》
2《高まる野心/Increasing Ambition》

 対戦相手の展開してきたパーマネントをウギンや《忘却石》で自分の《悪魔の契約》を吹き飛ばします。

 


赤緑系のトロンと比べると当然ランドサーチ能力は劣りますが、そこは手札破壊や除去呪文で時間を稼いでなんとかしましょう。
枚数的なハンドアドバンテージを稼ぐことが苦手なトロンデッキですが、《悪魔の契約》はそこをカバーしてくれます。
トロン系デッキらしく、とても豪快なデッキです!

 
【レガシー・デーモンドネイト】
20land
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《Underground Sea》
2《島/Island》
2《沼/Swamp》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《裏切り者の都/City of Traitors》
40spell
4《思案/Ponder》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《Force of Will》
4《思考囲い/Thoughtseize》
2《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《悪魔の契約/Demonic Pact》
2《空想/Illusion》 of grandeur
4《寄付/Donate》

 旧エクステンデッドで環境を荒廃させ尽くした悪魔のデッキ、「ネクロドネイト」。
《悪魔の契約》はあのデッキでの《ネクロポーテンス》(ドロー手段)と《Illusion of Grandeur》(フィニッシュ手段)の両方を兼ねる超カードです!
まず全力で《悪魔の契約》を貼った後は、ドローとハンデスを行って相手の行動を妨害し、そのあとで《寄付》してやりましょう。

 
ただし、アップキープの誘発を《もみ消し》されると......。
まぁこういう一発デッキなら《実物提示教育》系のデッキなり「リアニメイト」なりのほうが安定でしょうが、しかしこのデッキには何よりロマンがあります!
ローグゆえの強みを見せてやりましょう!というわけで《悪魔の契約》特集、いかがでしたでしょうか?
実際には事前予約の様子を見る限りではあまり人気がなく、外れ神話とみなされているようですが......
まぁ冷静に考えるとデメリット関係なく悠長すぎる気もするんですが......

しかしこのカードは何よりも面白く、カッコよく、魅力があります!
好きなカードを使ってこそのデッキ構築です。
みなさんも、ぜひ《悪魔との契約》を楽しんでみてください!

最後の基本セットも...黒に染まりゃいいんだよ!