オパールの宮殿/Opal Palace

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/07/10

オパールの宮殿/Opal Palace

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「オパール」と言えば、かつてのマジックでは=白という扱いだった。オパールの基本となるのが乳白色であるためだろう。オパールの石像が動き出す、所謂"休眠"カード達の固有名詞みたいなものだったが...以前紹介した《オパールのモックス》登場によりイメージは完全に5色生み出せるものへと変わってしまった。

 

というか、今のプレイヤーは《オパールの立身象》とか知らないだろうしなぁ。オパール自体がいくつもの色の輝きを持つ石であることは《オパールのモックス》の項で述べた通りで、これ自体に違和感はないというか、当然というところ。

 

そして『統率者2013』にて登場したこの《オパールの宮殿》が、そのイメージを完全に固定させたことだろう。...え、そんなカード知らない?まあ地味やからね...

 

 《オパールの宮殿》は《統率の塔》に続く、統率者戦限定土地である。別にエターナルで使えなくもないが、どんなデッキでも使用する意味がないので、統率者戦限定の目線で話そう。《統率の塔》と同じく、自身の統率者/コマンダー/ジェネラル/リーダーの色を参照してマナを生み出す。

 

無色マナか、1マナ注いで統率者の持つ色のうち1つのマナを生産する。これだけ聞くとタップするだけで同様に色マナを生み出せる《統率の塔》の下位互換に思えるが...この宮殿が生み出すマナには付加価値がある。これを用いて統率者であるクリーチャー呪文を唱えると...それがこのゲーム中に唱えられた回数に等しい+1/+1カウンターが乗って戦場に出る。

 

感覚で言うと、統率者を唱えるのに1マナ追加でサイズを一回り大きくしてあげるよ、というもの。戦闘で用いるタイプのジェネラルであればこのプラス1の恩恵を大きく受けることだろう。特にパワー6のものは、7にしてやることでゲームに勝利するのに必要な攻撃回数が1回減るので、それをカードを失わずに行えるのは魅力的だ。

 

更にこれ、2回目以降のキャストだとそれだけ乗るカウンターが増えるというのも嬉しい。お互いに妨害手段を用いるとグダることがあるのが多人数戦である統率者戦の常。消耗戦の末に、膨れ上がった統率者を叩きつけてやろう。統率者は唱える度にコストが重くなっていくのが辛い所だが、この土地を用いればその払ったマナにある程度相応しいカードへと成長してくれるはずだ。

 

《野生の意志、マラス》《精霊の魂、アニマー》などは、1回目からカウンターが1つ多く乗っていることの意味合いが非常に大きいレジェンドと組み合わせるのが良いだろう。《鐘突きのズルゴ》の疾駆も大きな意味を持つし、個人的にはなかなか良いカードだと思っている。知名度は低いが、シブい仕事をするカードというのはあるものだ。


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