2015/08/19 勇者の兜 - Card of the Day -今日の1枚-

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勇者の兜/Champion's Helm

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 今週は当コラムにて「Champion Week」をお届けしている。最近はChampion=勇者と翻訳されているカード名が多々あることは既に述べた通り。勇者、勇者か...。意外と日本人にとって、勇者ってのは身近な存在だ。それは勿論...某RPGの功績なのだが。

我々にとって勇者=主人公であるというのは常識のようなものだが、ではマジックにおいてはどうか。勇者で主人公...どのセットの誰という訳でなく、おあつらえ向きのフォーマットがあるではないか。そう、統率者戦だ。

同名カード1枚制限の99枚のデッキ、そして1体の統率者を用いるフォーマットだ。統率者とは?それは、あなたが自由に決めてよい。伝説のクリーチャーカード1枚を選び使用する。デッキの色はこのクリーチャーの色に準じたものになる。

《兜砕きのズルゴ》なら赤白黒のデッキ、《鐘突きのズルゴ》なら赤単のデッキを使用することになる。このクリーチャーはデッキには入らず、統率領域というところに置かれてゲーム開始。ここにあるうちはこれを手札にあるかのように唱えてOK。先のズルゴのように殴っても良し、《始祖ドラゴンの末裔》のようにコンボパーツとして扱っても良い。

ここを何にするかでデッキは大きく様変わりする。まさしくデッキの主人公であり、あなたの勇者的存在なのだ。

 そんなデッキの勇者を補助するための武具を今日はご紹介しよう。《勇者の兜》、割とそのまんまだ。見た目が相当面白いが、とりあえず一旦置いておこう。

3マナで装備しているクリーチャーに+2/+2修正を与える。装備コストは1マナと安く、装備品が貧弱にデザインされている昨今では悪くない値に見えるが...装備品全盛期である『ダークスティール』のコモン、《ヴァルショクの鉄球》と唱えてから装備するまでに必要なマナ・4点は同じである。

これだけでレアとは言えまい。というわけで勿論追加効果あり。装備しているクリーチャーが伝説であれば呪禁付与のオマケがついてくる。勇者が装備してこそその真価を発揮するものなのだ。

どんなゲームでもこういった勇者限定装備ってあるもんだね。自軍の最も大事なクリーチャーである(ケースが多い)統率者のサイズを二回りあげつつ呪禁がつくとなれば割と鉄壁。こっちの呪文や能力の恩恵は受けるので、統率者を育てて強化してワンパンチKO狙いのデッキでも扱いやすい。

 対戦相手の除去から統率者を護る定番装備と言えば《稲妻のすね当て》。これは2マナと軽く装備コストも0マナ。事前設置しておくには軽くて便利だ。

サイズアップは見込めないが、速攻と被覆を与える。さらに似ているカードで言えばこのすね当てのリメイク《速足のブーツ》もある。こちらは装備コストが1マナになった代わりに呪禁がつく。

兜がこれらの軽い装備品に勝っている点は、被覆ではなく呪禁であること・またサイズが上がること。往々にして軽さと速攻には負けてしまうが、選択肢としてあることに大きな意味がある。龍王達や美しきエルフ達、後にプレインズウォーカーとなる面々がこのルチャドール風のマスクをしている様を想像すれば、笑えるではないか。

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