2015/08/21 勇者のドレイク - Card of the Day -今日の1枚-

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勇者のドレイク/Champions Drake

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 最初に馬に乗った人、って誰なんだろう。凄すぎやしないかい。野生動物に跨り、意のままに操る。確かに、馬という動物の背中は「乗れる」雰囲気を醸し出している。まあそれはあくまで乗られるために交配を重ねた現在の馬の背であるからこそそう見えるとは思うが、野生のシマウマなんか見ててもいけそうな感はある。大昔の人々も同様の感想を抱き、トライしたのだろう。元は食肉家畜だったようだが、次第に騎乗するものへとシフト。大体紀元前4000年には馬に跨り野を駆けていたようだ。およそ6000年前、最初に馬に乗った人物はまさしく「勇者」だったことだろう。

 馬という大人しい草食動物でも、いざ乗るとなるとまあまあ怖い。これが、もっと大きくて牙や爪で武装された肉食の爬虫類だったら?それが、宙を舞うとなればどうか?怖いなんてもんじゃないだろ!《勇者のドレイク》、まさしく勇ましい者のための乗り物だ。こんなの一般人にゃ無理無理。

 2マナ1/1というサイズは、飛行を持っていてもあんまり使いたくならない...もう一声欲しいスペックだ。デメリットを持っていていいのでパワー2あれば...《天空のアジサシ》のように。あるいは2/1でメリット能力を持っているか、2/2だったりすると嬉しい。じゃあ、一足飛びに4/4を提供しよう、なんて言われたら...もちろん条件があるんだよなぁ。

 「(Level)・カウンターが3個以上置かれているクリーチャーをコントロールしているかぎり」なんていう、『エルドラージ覚醒』限定の能力で攻めてくる。ただしその条件さえ満たせれば2マナで4/4飛行でデメリットなしだ。挑んでみたくなるというもの。(Level)・カウンターが3個以上、という条件は果たしてどれほど厳しいか。"Lvアップ"というキーワード能力は、ソーサリータイミングでのみ行える。自分のターンの展開を犠牲にして、2マナ3マナを払うのだ。1マナなんて連中も居るが、概ね2マナかかると割り切った方が良い。2マナを3回払うのであれば計6マナ。うーん、まあまあの投資が必要だ。何よりこのマナさえ支払えば良いというわけではなくそもそものクリーチャーを展開して置く必要があるし、彼らが多くのマナを受けて育ちLv3以上の状態のまま無事である必要がある。こんだけ聞くと割と多難ではある。この苦難の道のりをサポートしてくれたのが《敬慕される教師》だ。これで一気にカウンターが2つ増えるので、ドレイクも共に成長するのが容易だった。

 日本語版のフレイバーテキストはちょっとよくわからない。見逃しが怖い、ってどういうことだろう、何を見逃すのか。この英文の「missing out」は失敗と訳した方が意味としては正しいのかもしれない。「失敗(落馬的な)が怖い?」だとまだわかる。ドレイクを抑える=手綱を用いて従わせる、ということで。いずれにせよ凡人には難しく、高さに恐怖を覚えずドレイクを従わせられる勇者にこそ、というところだろう。

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