Oubliette

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/09/17

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 「(国名)の刑務所の暮らし」などの話題で盛り上がることがネット上ではちょくちょく、不定期にある。自分達よりいい暮らししてるじゃねーかーと。お国柄、土地柄で刑務所の雰囲気は大きく変わるようだ。確かに、僕も自分の部屋よりこの牢獄の方が快適そうだな、と思ったことも何度かある。

 

しかしこれが、時代をちょっと遡ると...犯罪者の人権などが考えられていなかった時代の牢獄なんて、文字通り地獄ではないだろうか。特に、地下に掘られたタイプの投げ込み式の牢獄なんて、光は天井の格子から僅かに漏れてくるのみだったりする。発狂してしまう!こういうタイプの牢獄を、ウーブリエットっと呼ぶそうだ。スペルは...《Oubliette》。

 

 今日の1枚はそんな牢獄、それも古い時代のダンジョンのような地下牢をカード化した《Oubliette》だ。放り込まれた囚人は骨と化している。そのイラスト通り、除去呪文だ。この一言でこと足りるっちゃ足りるが、これがなかなか、面白いものなのだ。
3マナのエンチャントで、戦場に出た時にクリーチャー1体を対象としてそれを追放する。

 

このカードが戦場を離れると、投獄されていたクリーチャーも解放され戦場に戻る。なんかどこかで聞いたことがあるような除去エンチャントだ。この能力が何とも、黒くない。どっちかと言うと白いカードの除去の仕方だが、当時はまだ色の役割がはっきりと別れていなかった。とりあえずクリーチャー除去するカードは黒だな、という感じで。『アラビアンナイト』当時、万能除去《恐怖》は既に存在したが、逆にそれぐらいしか軽い除去もない訳で。こういった今では見ないであろうデザインで、除去のあるべき形を模索していたのが伝わってくる。

 

 このカードの面白い所は、クリーチャーを追放する際にちょっとしたオプションもついてくるところ。普通、オーラがつけられているクリーチャーが戦場を離れると、オーラは墓地に落ちる。このカードの場合は、そういった処理を行わずにオーラも一緒に追放するのだ。まさに、今目の前にあるものを投獄するというニュアンスだろう。

 

この際に、クリーチャーの上に乗っていたカウンターの種類とその個数も記録される。そして《Oubliette》が戦場を離れた時...クリーチャーはオーラがつき記録されたカウンターが乗った状態で戦場に戻るのだ。記録する、というルール文は非常にユニーク。なんとなく覚えているだけじゃ駄目で、きちんと記録すること!忘れたりしてもめてジャッジ呼ぶなよ!ということだろうか。皆も使うときにはライフメモの隅にでも書いておくこと。

 

 MO限定のフォーマット、Pauperでは人気の1枚。コモンの追放除去にして、《アスフォデルの灰色商人》のための黒い信心を2つも稼ぐことが出来、非常に有用。アラビアンな世界観で作られたカードが20年以上後にギリシア神話風のセットのカードとシナジーを形成するとか、マジックは本当に面白い。


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