淡色のマイコダーム/Pallid Mycoderm

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/09/28

淡色のマイコダーム/Pallid Mycoderm

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 秋、やねぇ。もう窓開けて寝てたら風邪を引く季節。袖と丈は長くなってくる。そして、茸が美味しい。何、急すぎる?たまには強引に入らせてほしい。秋と言えば、日本では茸の季節じゃないですか。皆は何が好き?僕は、王道やけどやっぱり舞茸を天ぷらで...「キノコ・ウィーク」いってみよう!

 

 ファンタジーとキノコは密接な関係にある。森に生えているキノコは不思議・神秘的な存在で、しかも食べると毒があったりする。最も擬人化されている食材とも言えるだろう。マジックの世界でもご多分に漏れず、しっかりと擬人化されたキノコが登場する。とは言っても、そこはマジック。キノコから手足が生えた可愛らしいもの、からは程遠い、菌類のヒューマノイドといった趣のヤツになってしまう。

 

《淡色のマイコダーム》もそんなヤバ気なクリーチャーの1つだ。マイコダームとは何だろう。英語表記ではMycoderm。Mycoは真菌、菌類のことだ。そしてdermは真皮、皮膚の事である。菌類皮膚...皮膚が菌糸なヤツら、キノコ人間といったところか。確かに、淡い色合いのヒラタケのような肌をしている。

 

 『次元の混乱』で登場した白のクリーチャーで、タイプはファンガス。ファンガスと言うのは菌類の総称である。人の形をしているが、やはりキノコなんだな。このファンガスは『フォールン・エンパイア』にて登場、しばらくはマイナーな部族ではあったが、『時のらせん』にて大量の新種が登場。同ブロックでの主要部族の1つとなる。

 

彼らの多くは、"胞子カウンター"というファンガス独自のカウンターを用いる能力を有している。それらはアップキープに1つずつ増えて行き、これを3つ消費すると1/1の苗木トークンを生み出すことが出来る。苗木...この際だから触れておくと、日本語版の苗木という単語は間違いである可能性が高い。

 

英語版のSaprolingというのはマジックオリジナルの造語で、腐食性などを意味するSaprophagyの頭のSaproに生物を意味する言葉の語尾に付けられるlingをつけたものである。植物の苗、という意味では決してないのだ。ただ、植物質の幼体といったイラストで表現されることがあるため、結果としてそこまで違和感のある訳ではない。

 

 マイコダームもこの苗木を生産する緩慢な能力を持っている。イラストを見るに、キノコの世話をしているようなので、じっくりじっくり献身的に、自らの仲間を育てているのだろう。カードイラストをパッと見ただけでは気付かないが、彼の背後にはヒョロッとした体型のキノコ人間が複数体佇んでいる。彼らもマイコダームに育てられたものなのだろう。是非一度、大きなイラストで視てほしい。

 

 ゆっくり慈しみながら育てたキノコを、無慈悲にも生け贄に捧げていくのがもう1つの能力。一体の苗木を糧に、残りのファンガスと苗木が+1/+1修正を受ける。苗木を大量に生み出すカードと併せると決定打になる。

 

 いや~しかし、背後のキノコ人間に気付いた時はビックラこいたものだ。皆も是非、このちょっぴりホラーな体験をしてほしい。


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