2015/10/14 巨大待ち伏せ虫 - Card of the Day -今日の1枚-

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巨大待ち伏せ虫/Giant Ambush Beetle

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 ほとんどの方が昆虫の飼育を経験したことがあるのではないだろうか。特に、甲虫は子どもから大人まで人気のカブト・クワガタを有しており、南国の巨体や鮮やかさを売りにする種が流通しペット・インセクトの王者である(こんな単語があるかは知らない)。個人的には、植物食...というか樹液食のカブト達よりも、ちょっとマイナーな肉食の甲虫たちが好きだ。ハンミョウ、エンマハンミョウ、オサムシ...いずれも、甲虫ならではの光沢のあるボディと肉食の証である顎を持ち、美しいフォルムをしている。エンマハンミョウには憧れたなぁ。飼育が難しいらしく、なかなか手を出せない。ショップなどで眺めていると、イメージより小さくてかわいいのだが...とにかく、動かない。肉食の小さな生き物たちは動かないものだ。それこそ、生きているのか死んでいるのか怪しいレベルである。無駄なエネルギーを使わず、大きな捕食者に悟られず、そして獲物を欺くため...今日紹介するカードも、そんな動かない虫をモデルにしている...小さくはないんだが。

 《巨大待ち伏せ虫》。すごい名前だ。ジャイアント・アンブッシュ・ビートル。マダガスカルにでも生息していそうだ。その名の通り、巨大で、その生物らしさを殺して巨岩に徹し、獲物を待ち伏せする虫のようだ。フレイバーを読むに、完璧に静止して彫像のような姿で獲物が射程範囲に入るまで待っているようだ。色はジャンドの3色であり、『アラーラ再誕』で5つの断片が1つとなったことでやってきたこの地を知らぬ者達を餌食にしているようである。ていうかこんなん彫像だったとしても近づくなよ!バントの人ら迂闊ものかいな!

 マルチ/ハイブリッドという数少ない特性を持ったクリーチャーである。赤マナは固定で黒か緑いずれかのマナを払いキャストする、『アラーラ再誕』にのみ存在する特殊なマナコストを持っているカードの1つだ。3色のカードではあるが赤緑か黒赤で使えるので、幅の広いカードである。

 性能としては5マナ4/3速攻と歴代のクリーチャーの中では悪くない方だ。そりゃレアや神話レアには並べないが...アンコモンの中では頑張っている方だ。誘発型能力もなかなかイカしている。戦場に出た際に対戦相手のクリーチャーを強制的にこれのブロックへと参加させることが出来る。タフネス4以下のクリーチャーを除去できる、所謂疑似除去だ。『レギオン』の固有の能力"挑発"を髣髴とさせる。タフネスが3なので、パワー2以下の相手ならば一方的にひき潰してアドバンテージを取ることが出来る。リミテッドではなかなか優秀でやりおる1枚だ。

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