ゴブリンの洞窟探検家/Goblin Spelunkers

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Card of the Day -今日の1枚- 2015/10/07

ゴブリンの洞窟探検家/Goblin Spelunkers

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スペランカー、というゲームをやったことある人、手ぇあげて。まあまあいると思う。マジックプレイヤーも若い子が増えたとは言え、日本国内流通時からプレイしているとなると...うん、ベテラン。となれば、1985年にファミコンから発売されたスペランカーをプレイしている率は自ずと高くなろう。このゲーム、今でもその伝説により有名なので、若いプレイヤーでも果敢に挑んだ経験がある人、多いかもね。何がスゴイって、他のゲームではどうってことない段差を歩いて移動しただけで死亡する。この程度の高さ、リフトなんか使う必要ないだろと侮ってジャンプなんかすると即死亡。死亡の演出もちょっとわかりづらいので、なんかよくわからないうちにゲームオーバーになることだろう。とにかく死亡判定に対してはシビアなゲームで...その主人公の死にっぷりから、怪我が多いスポーツ(主に野球の)選手をスペ体質と呼ぶネットスラングまで生まれた。

 

まあそんなゲームの話はどうでも良いとして、幼少時の僕には気になっていることが1つあった。「スペランカー」ってどういう意味?と。その謎を解決してくれたのが、他でもないマジックだとは...。『第7版』発売日、マジックのテキストにも慣れだした僕は英語版のパックをいくつか購入(当時は輸入品が安かった)。仲間とパックを剥き、ダメージランドや《極楽鳥》が引けたか否かで一喜一憂して遊んでから帰宅。コモンを整理しようとカードを眺めたところ「Spelunkers」の文字を発見。ん?と思いカード名、マナコスト、能力から判別するに...そのカードは『ウルザズ・サーガ』から再録された《ゴブリンの洞窟探検家》だった。長年の謎がその時解けたというわけ。確かに洞窟探検してたわ、あのゲーム。

 

カードとしては、まさしくコモンという能力。3マナ2/2山渡りとスペックは高くはないが、めちゃくちゃ低いというわけでもなく。リミテッドでは同色に対するサイドカードとして十分に仕事をしてくれる。モミール・ベーシックではこれ1枚が勝負を決めてしまうことすらある。能力が今のように細分化される以前、土地渡り能力は十分な個性であった。ただ、この渡りに加えてサイズアップをゴブリン全体に付与する《ゴブリンの王》を使った方が断然良かったという話は置いておこう。

 

『ウルザズ・サーガ』『第7版』『ラヴニカ:ギルドの都』いずれのイラストもフレイバーも素敵。これらをまとめるに、同行者を先に行かせて洞窟の安全性を確認する狡猾さ・洞窟そのものが大好きな掘削バカ一代気質・煙突掃除などの仕事を請け負っている謎の勤勉さと、ゴブリンのかわいらしさ・魅力が溢れている。


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