「Christine Sprankle モダン」ROUND4 寺脇功士vs武中将也

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「Christine Sprankle モダン」ROUND4 寺脇功士vs武中将也 text by Seigo Nishikawa 6回戦で行われる今回のモダンの大会も中盤戦を終了し全勝は4人となった。今回は決勝トーナメントが無いだけにこの4人の中に優勝者がいる可能性は非常に高いといっていいであろう。 女神が待つ席に臨する資格を持つプレイヤーの試合をお送りしよう。 modernG4-01 Game1 1マリガンの武中が《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》から《蒸気孔/Steam Vents》《血清の幻視/Serum Visions》とキャスト。しかしそこで見えた未来に首を傾げ、2枚ともをライブラリーのそこへと送る。いまひとつ芳しくない手札なのであろうか。 それを受けてか「動いちゃうよー」と寺脇。そしてその言葉通りの勢いを見せ付ける。 《空僻地/Glimmervoid》《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》《信号の邪魔者/Signal Pest》《オパールのモックス/Mox Opal》《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》と続けると、2ターン目には、《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》から《頭蓋囲い/Cranial Plating》。 《頭蓋囲い/Cranial Plating》を装備した《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》こそは武中の《稲妻/Lightning Bolt》の前に墜落するものの、実に強烈なロケットスタートだ。 武中は《思考掃き/Thought Scour》をキャストすると、1枚目に捲れるのが《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》! これに「何なんだ」と混乱する寺脇。 それでも寺脇には攻める以外の手は無い。《信号の邪魔者/Signal Pest》に《頭蓋囲い/Cranial Plating》をつけるが、ここにも稲妻が飛ぶ。続いての《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》には《終止/Terminate》。 武中が逐一綺麗に対応している……様に見えるのだが、その実、武中は土地が置けていない。大ダメージこそは避けるものの、じわじわと細かな傷が積み重なる。ようやく引けた土地も《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》でタップイン。 一方の寺脇の手札は一向に止まる気配が無い。《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》を2枚重ねると、頭蓋囲いを装備して殴りかかる。遂に武中の除去がとまり、一気にライフが削り取られる。武中は続くドローを見届けて投了するしかなかった。 寺脇 1-0 武中 Game2 武中は《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》《汚染された三角州/Polluted Delta》、一方の寺脇は《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》《オパールのモックス/Mox Opal》。続くターンには《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》から《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》と、Game1に比べるとやや静かな立ち上がり。 しかしGame1にエムラクールを見ているだけに、どの角度からやられるかわからない寺脇は戦々恐々といった面持ちだ。 だが武中に不幸は二度訪れる。武中は土地が2枚でストップ。その上《思考掃き/Thought Scour》を使用すると欲しかった土地が2枚墓地に送られてしまう。《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》こそはそのおかげでキャストすることができるが、寺脇の《血染めの月/Blood Moon》の前に、残った2枚もその機能を止める。 寺脇は《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》を《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》につけると、《刻まれた勇者/Etched Champion》とつなげ磐石の態勢に。武中も《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》で寺脇の軍勢を排除しにかかるが、その相手が《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》ではどうにも力弱い。 武中はその身で《刻まれた勇者/Etched Champion》の攻撃を受けざるを得ない。 そして、寺脇は女神の膝元へ連なる道をまた一歩踏みしめた。 寺脇 2-0 武中