岡本桂多の統率者Kill them All! 『戦乱のゼンディカー』編:《怒りの座、オムナス》デッキ構築

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  お久しぶりです! 統率者戦担当の岡本です!     前回の記事から大分時間が空いてしまいましたが...皆さん、統率者戦ライフを楽しんでいますか?   再録カードのみの『モダンマスターズ2015年版』、プレインズウォーカー化するクリーチャーはあれど統率者戦的には特に得る所の無かった『マジック・オリジン』と続いてしまい、僕の統率者戦への興味は段々薄れてしまっていました...。


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しかし、『統率者2015』『戦乱のゼンディカー』の発売を受けて、統率者戦への意欲がまた湧いてきました!!       今回は『戦乱のゼンディカー』からの新統率者候補、《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》でデッキを組んでみましょう!!  



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《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》 ③赤赤緑緑  

伝説のクリーチャー-エレメンタル  

上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、赤であり緑である5/5のエレメンタル・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。   怒りの座、オムナスかあなたがコントロールする他のエレメンタルが1体死亡するたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。怒りの座、オムナスはそれに3点のダメージを与える。   5/5      



今回は《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》の能力が非常にシンプルで分かりやすいので、いつも統率者戦のデッキ構築を行う際の

「1.統率者or固有色を決める」

「2.どういうコンセプトのデッキにするかを考える」


の手順をすっ飛ばして、

「3.統率者の特徴を細かく見ていく→統率者と相性の良いものを探し出す」

からデッキ構築を始めたいと思います。    



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色、マナコスト:赤緑含む7マナ
上陸能力を加味してもマナ加速(特に土地を探して戦場に出すタイプ)を多めに採用したい所。 →「土地を探すカード」  



クリーチャータイプ:エレメンタル 《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》の誘発型能力の方を重視するならば《火猫の襲撃/Firecat Blitz》や《精霊術の熟達/Elemental Mastery》+生け贄手段による高火力コンボが出来ますが、今回はどちらかといえば直接勝ちにつながりやすい上陸能力の方を重視したいと思います。 この場合は特に相性のいいエレメンタルシナジーカードは無いのでここはスルーします。  



パワー/タフネス:5/5 パワーが5以上なのでアラーラ・ブロックのナヤの「パワー5以上参照カード」が活きてきます。 また、パワーが4以上かつすぐに合計パワーが大きくなるためタルキール・ブロックの"獰猛""圧倒"辺りのカードも見ていくといいカードがあるかもしれません。 →「パワー参照カード」  



能力1:「上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、赤であり緑である5/5のエレメンタル・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。」 土地を1つ戦場に出すだけで5/5という無視できないサイズのトークンが1体出てきてしまいます。 ここでもまたパワー・タフネスの項目で見た「パワー参照カード」"獰猛""圧倒"がキーになりますね。 →「パワー参照カード」    



また、今回はトークンが1体ずつしか戦場に出ないため、《倍増の季節/Doubling Season》《野生の活力/Primal Vigor》《似通った生命/Parallel Lives》に頼って数を倍化していってもあまり効果が大きくないので採用しない方が良いと思います。 その分、上陸回数を「土地を探すカード」で稼いで行った方が良いという結論に至りました。 →「土地を探すカード」  



能力2:「怒りの座、オムナスかあなたがコントロールする他のエレメンタルが1体死亡するたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。怒りの座、オムナスはそれに3点のダメージを与える。」 サイズは小さくとも数多くエレメンタルを用意することが出来れば、生贄手段とこの誘発型能力で対戦相手を「焼き殺す」事も可能です。 その場合はクリーチャータイプの項目でも少し触れた《火猫の襲撃/Firecat Blitz》《精霊術の熟達/Elemental Mastery》と共に《倍増の季節/Doubling Season》などのトークン倍増エンチャント、《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》などの生け贄手段を採用した、今回作るデッキとは少し違った構成になっていきます。 今回は、能力2はあまり積極的には誘発させない方向で作っていきます。  



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「土地を探すカード」



緑を含むため、この項目のカードは非常に多く存在します。 また、《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》の重いマナコストのため+上陸能力誘発のため、ここのカード選択は非常に重要になります。   ただ闇雲に土地を探すカードを突っ込んで行くのではなく、入れるカードの役割に応じてグループ分けしていきます。

  A.2マナ以下のカード 《三顧の礼/Three Visits》《自然の知識/Nature's Lore》《不屈の自然/Rampant Growth》《遥か見/Farseek》《明日への探索/Search for Tomorrow》 《旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble》 《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》 《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》《豊穣の泉/Font of Fertility》

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この項目のカードは初手のキープ基準にもつながるので、なるべく多く採用したいですね。 必然的に土地カードが多くなるので《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》《歩く大地図/Walking Atlas》などの「手札から土地カードを戦場に出す」カードを入れても良いですが、《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》着地後に引いても遅すぎる事が多いため今回は見送りました。    



B.3マナ以上のカード 3マナ以上の「土地を探すカード」にはいくつか求められる要件があります。  

B-1.クリーチャーが付随するもの
《ウッド・エルフ/Wood Elves》《ヤヴィマヤの農夫/Yavimaya Granger》《ヤヴィマヤのドライアド/Yavimaya Dryad》《彼方地のエルフ/Farhaven Elf》《成長の発作/Growth Spasm》

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マナ加速している最中に攻撃されないようにブロッカーを用意したり、後述の《原初の成長/Primal Growth》のためのコストにしたりと役割が全くない訳ではありません。

   

B-2.2~3枚探せるもの
《木霊の手の内/Kodama's Reach》《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage》《耕作/Cultivate》 《原初の成長/Primal Growth》《砕土/Harrow》《はるかなる放浪/Far Wanderings》《つややかな雄鹿/Burnished Hart》 《レインジャーの道/Ranger's Path》《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》《爆発的植生/Explosive Vegetation》 《ニッサの探検/Nissa's Expedition》  

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3マナ以上のカードは2枚以上同時に出せて上陸回数を一気に稼げるもの、手札と戦場に1枚以上ずつ追加するものなど、単純に1枚持ってくるだけではないそれぞれの利点が求められます。    

 

B-3.一度に大量の土地を出せるもの
《未踏の開拓地/New Frontiers》《集団的航海/Collective Voyage》《境界なき領土/Boundless Realms》《精霊信者の覚醒/Animist's Awakening》《風景の変容/Scapeshift》

 

   

 

このデッキにおける「必殺技」です。 この必殺技呪文によって一度に5/5クリーチャートークンを大量に生み出し、速攻を持たせて殴りかかるのが明快な勝ち筋の一つとなります。        



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これだけ「土地を探すカード」が多いと、それに付随して「土地シナジー」を生むカードも採用したいですね。

 

  《精力の護符/Amulet of Vigor》

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多くの「土地を探すカード」がそれらをタップ状態で戦場に出してしまいますが、このカードがあればそれらが全部アンタップするため、事実上持ってきた土地の枚数分そのカードを軽く唱えることが出来ます。  

 

《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》

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どちらもセットランド回数を増やすものです。 《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》《Gaea's Touch》あたりも採用しても良いですが、この系統のカードばかり引いても手札がすぐに尽きてしまい、結局最後の方では全く仕事をしなくなる事が多いため枚数をこの(値段的にも手に入りやすい)2枚に抑えました。  

 

《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》 《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》 《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》

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《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》以外にも上陸カードを入れるのは自然な流れですね。 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》は、土地を探すカードが持ってきた土地の枚数分マナを生み出す事になるので、《精力の護符/Amulet of Vigor》と同程度それぞれの呪文を軽く唱えることが出来ます。この2枚が組み合わされば唱えるためのマナ以上のマナが一度に生まれる事も!?

 

《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》はオムナスに何かあった時のための、念の為の追加フィニッシャーです。 《予見者の日時計/Seer's Sundial》は唱えるコストが重い割には効果が地味なので敬遠されがちですが、土地カードしか引かなくてくすぶってしまっている時にもドローを進めることが出来るいぶし銀カードです。

 

似たようなカードの《どん欲の角笛/Horn of Greed》も候補には入ります。 しかしこちらは対戦相手も恩恵を受けられてしまい、最悪の場合《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》を処理する手段を引かせてしまう事もあるため今回は採用を見送りました。 卓の状況によっては選択肢には入るので、試してみるのも良いかもしれません。    



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「パワー参照カード」

アラーラ・ブロックのナヤのカードはパワー5以上のクリーチャーをサポートするカードがいくつかあります。 その中でこのデッキに合いそうなものは 《鼓声狩人/Drumhunter》 《強き者の発現/Mighty Emergence》 《槍折りのビヒモス/Spearbreaker Behemoth》 《古霊の踏み行く処/Where Ancients Tread》 の4種類です。 今回僕が採用したのは(スペースの都合上)《古霊の踏み行く処/Where Ancients Tread》のみとなりましたが、その他のカードも最終的なリストになる直前まで候補に入っていたカードなのでアレンジする時は考慮に入れても良いカードだと思います。



《古霊の踏み行く処/Where Ancients Tread》は、トークンを生み出した後に速攻を付与したり、ブロッカーをどうにかどかして殴るという手間を一切省いて直接プレイヤーを狙いに行けるのが非常に強力です。



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《強き者の発現/Mighty Emergence》を採用する場合は生け贄手段を少し多めにとって《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》との無限コンボも是非試してみてほしいですね。   緑は大型クリーチャーの色、という事でいくつかパワーが大きいクリーチャーをサポートするカードがあります。  

《生命の遺産/Life's Legacy》 《重大な落下/Momentous Fall》 《よりよい品物/Greater Good》   生け贄に捧げる必要があるため、オムナストークンを使う事が多くなりそうですが、どれも5枚ものカードを一度に引く事が出来ます。 ソーサリー・インスタントの2種類のうち《生命の遺産/Life's Legacy》は2マナと軽い所が強く、《重大な落下/Momentous Fall》はインスタントなので相手の除去に対応する事が出来ます。

 

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エンチャントの《よりよい品物/Greater Good》は直後に3枚捨てる必要がありますが何度も起動する事が出来るため先述した「必殺技」を探しにもいけますし、大量のエレメンタルトークンが死亡するためオムナスの2つめの能力で3点ダメージを至る所に投げ飛ばし続ける事でフィニッシュブローにも使える、良いカードです。

    《精霊の絆/Elemental Bond》 《ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader》   この2種類が戦場に出ていれば、上陸するだけで1ドローも付随してくるような状況になります。 一度に複数の土地サーチを撃つともう手札の枚数がわけのわからない事になってしまう事も。

    《戦嵐のうねり/Warstorm Surge》   使い勝手は《古霊の踏み行く処/Where Ancients Tread》と同じです。 似たようなカードに《伏魔殿/Pandemonium》がありますが、これは相手も活用出来てしまう点が若干不安要素として残っているため採用を見送りました。

 

戦嵐のうねり伏魔殿

 

オムナスは自身のマナコストが7マナと重い事から、どうしても出したターンにそのままフィニッシュに持っていく事が困難です。 従って、あらかじめ《伏魔殿/Pandemonium》を出してしまうと、ターンが返ってくる前にオムナスが処理されてしまう可能性があるのです。 あらかじめ《伏魔殿/Pandemonium》を出さずに、フィニッシュできると確信したターンにのみ設置すればこの問題は解消されるのですが、僕はそこまでの余裕はないと判断したため採用しませんでした。

 

    《石弾の弾幕/Barrage of Boulders》

 

獰猛・圧倒を持つカードを探してみましたが、採用に値しそうなカードはこれだけだと判断しました。 これは基本的にはブロッカーを無視して無理やりフィニッシュするためのカードですが、相手がエルフデッキなどの細かいクリーチャーを並べる相手だったら最序盤でも積極的に撃って壊滅させる事も可能なカードです。 他に採用出来そうかと迷ったのは全体にトランプルを付与できる《突進する大鹿の群れ/Stampeding Elk Herd》ぐらいでしょうか。

 

 「土地を探すカード」「土地シナジー」「パワー参照」と3種類のデッキパーツが集まりましたが、ここでこのデッキの勝ち筋を考えてみましょう。  

 

「土地を探すカード」で加速して《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》を出し、そのまま更に「土地を探すカード」を連打してトークンを生み出して圧殺する。」   これがシンプルかつ強力な勝ち筋でしたね。 最初の加速する段階は、最も効率良く土地を伸ばす事にだけ注力すれば良いですね。

次に、《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》を出して、そのターン中に更に上陸させられればいいですが...そこまで上手くいかない事が多いので、1ターン無防備な《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》を晒す事になります。 →「《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》を守るカード」  

 

更に、上陸を何度も誘発させた所で、トークンが速攻を持っていなければ(あるいはダメージ源となる《戦嵐のうねり/Warstorm Surge》《古霊の踏み行く処/Where Ancients Tread》が無ければ)無防備なままターンを返してしまう事になり、このタイミングで全体除去などを喰らってしまうとトークンが全滅してしまうだけでなく、追加で上陸させるための土地カードがデッキに存在しないという事態に陥る可能性もあります。 →「クリーチャー全体に速攻を持たせるカード」      

 

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「《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》を守るカード」

  軽さや使いやすさを考えると
《レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile》 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》 《運命の回避/Avoid Fate》 《森を護る者/Sylvan Safekeeper》

森を護る者運命の回避

あたりを相手の除去に対応して使用するのが良いと思います。 《森を護る者/Sylvan Safekeeper》は土地を1つ生け贄に捧げないといけませんが、あらかじめ出しておけば後はマナコスト無しで守る事が出来ます。

他の候補としては...    

《頑強な決意/Steely Resolve》 2マナを用意するために1ターン費やしてしまう可能性があるため、今回は採用を見送りました。 《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》 《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》 定番の2種類ですが、これらはいずれもインスタント除去を構えられていると装備に対応して除去されてしまう事があるのと、《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》だけに速攻を持たせる事にあまり意味が無いので今回は採用を見送りました。 《苦行主義/Asceticism》 もう少し悠長に戦う構成にするのであれば十分採用に値すると思います。

 

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「クリーチャー全体に速攻を持たせるカード」

  《調和の中心/Concordant Crossroads》《集団恐慌/Mass Hysteria》《速さの炸裂/Burst of Speed》

1マナと軽いため、上陸を連打してから最後にパッと出して速攻で殴ってトドメをさすのに使えます。 エンチャント2種類は対戦相手のクリーチャーにも速攻を持たせてしまうので、ちゃんと最後の締めの段階だけで出すようにしましょう。  

《熱情/Fervor》《ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya》《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》《戦精神の象徴/Emblem of the Warmind》

 

 

こちらは自分のクリーチャー全体に速攻を持たせるシリーズです。 《戦精神の象徴/Emblem of the Warmind》はエンチャント先のクリーチャーが除去されてしまうと速攻を失ってしまうので、運用の際には注意しましょう。  

他の候補としては   《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》 構成にもよりますが、赤ダブルシンボルを用意したまま動く事が少し難しい可能性があったので採用を見送りました。ただ、先置き出来るとはいえ《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》も赤ダブルシンボルを要求しているので、もしかしたらこのゴブリンも十分使用に耐えるかもしれません。サーチしやすいクリーチャーなのは良いですね。

《戦の只中/In the Web of War》 《オーガの戦駆り/Ogre Battledriver》 《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》 先置きは出来るものの4マナ以上と言う事で採用を見送りましたが、どれも能力は強力なので《苦行主義/Asceticism》同様、少し悠長に戦う構成の場合は採用出来ると思います。

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ここまでで「土地を探すカード」「土地シナジー」「パワー参照」「《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》を守るカード」「クリーチャー全体に速攻を持たせるカード」の5種類が集まりました。 デッキのコンセプトとしてはこの5種類で十分戦えるビジョンが見えますね。   後はデッキの潤滑油となる部分「ドロー・サーチ」「マナアーティファクト」を入れれば完成です。      

 



「ドロー・サーチ」

  《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》 《森の知恵/Sylvan Library》

少し高額になってしまいますが、出来ればこの2種類があると安心できますね。 他の候補としては《水晶球/Crystal Ball》《巻物棚/Scroll Rack》《ミリーの悪知恵/Mirri's Guile》あたりが欲しいですね。 単発のドロー呪文ではありますが《調和/Harmonize》を採用しても良いかもしれません。      



「マナアーティファクト」

  《太陽の指輪/Sol Ring》 《Mana Crypt》 《魔力の櫃/Mana Vault》

今回は「土地を探すカード」をふんだんに採用しているので「マナアーティファクト」に関しては必要最小限で良いでしょう。 他の候補としては《厳かなモノリス/Grim Monolith》《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》など、一度に大量のマナを出せるものを採用したいですね。 もちろん『戦乱のゼンディカー』から《面晶体の記録庫/Hedron Archive》を採用しても良いでしょう。 《Mana Crypt》は高価なため、この候補から選ぶのも良いでしょう。  

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ここまで紹介した採用するカードで61枚となりました。 デッキの枚数が99枚なので、ここに土地を38枚入れればデッキの完成となります。   今回は土地の配分も重要になります。 なぜなら、「土地を探すカード」はほとんどが基本土地しか持ってこられないので、闇雲に色を安定させようとして《モスファイアの谷/Mossfire Valley》や《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》などの特殊土地を他の統率者感覚で多数入れていくと、実際に回した時に基本土地が無い!といった状況に陥る可能性があるためです。


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幸い今回紹介したカードはほとんどが緑のカードなので、《森》をたくさんと《山》をちょっとという配分にすれば良さそうです。 また、上陸回数を稼ぐために各種フェッチランド(《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》など)はデッキに入れられる分全て(《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》《霧深い雨林/Misty Rainforest》《乾燥台地/Arid Mesa》《沸騰する小湖/Scalding Tarn》の全7種)を入れたい所ですが、もし高額で入手するのが厳しいと言う事であれば、入れなくても一応デッキとしては成立します。

あくまでも「必殺技」土地サーチを放って勝つのがメインの勝ち筋になるので、上陸回数を1回稼いだ所で大勢には影響がないためです。

似たような理由で《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》《進化する未開地/Evolving Wilds》は採用を見送りました。特にこの2種類はただ上陸回数を稼ぐだけで、タップ状態で戦場に出してしまうのでそのターンは土地としてカウントできず、しかも大事な基本土地を使ってしまうためテスト段階では入れていましたがすぐにデッキから抜けてしまいました。



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ただ、同じタップインですが《無限地帯/Myriad Landscape》は一度に2枚土地を持って来られるので採用しました。     そうして完成したリストが、こちらになります。    

統率者:《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》  

土地 38枚

《燃えがらの林間地/Cinder Glade》

《Taiga》
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《無限地帯/Myriad Landscape》
24《森/Forest》
3《山/Mountain》


クリーチャー 12枚
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《ヤヴィマヤの農夫/Yavimaya Granger》
《ヤヴィマヤのドライアド/Yavimaya Dryad》
《彼方地のエルフ/Farhaven Elf》
《つややかな雄鹿/Burnished Hart》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》
《ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader》
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》


ソーサリー 23枚
《三顧の礼/Three Visits》
《自然の知識/Nature's Lore》
《不屈の自然/Rampant Growth》
《明日への探索/Search for Tomorrow》 《遥か見/Farseek》
《成長の発作/Growth Spasm》
《木霊の手の内/Kodama's Reach》
《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage》
《耕作/Cultivate》
《原初の成長/Primal Growth》
《はるかなる放浪/Far Wanderings》
《レインジャーの道/Ranger's Path》
《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》
《爆発的植生/Explosive Vegetation》
《ニッサの探検/Nissa's Expedition》
《未踏の開拓地/New Frontiers》
《集団的航海/Collective Voyage》
《境界なき領土/Boundless Realms》
《精霊信者の覚醒/Animist's Awakening》
《風景の変容/Scapeshift》
《生命の遺産/Life's Legacy》
《石弾の弾幕/Barrage of Boulders》
《速さの炸裂/Burst of Speed》


インスタント 5枚
《砕土/Harrow》
《重大な落下/Momentous Fall》
《レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile》
《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
《運命の回避/Avoid Fate》


アーティファクト 8枚
《旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble》
《精力の護符/Amulet of Vigor》
《予見者の日時計/Seer's Sundial》
《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《Mana Crypt》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
エンチャント 13枚
《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》
《豊穣の泉/Font of Fertility》
《踏査/Exploration》
《古霊の踏み行く処/Where Ancients Tread》
《よりよい品物/Greater Good》
《精霊の絆/Elemental Bond》
《戦嵐のうねり/Warstorm Surge》
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《集団恐慌/Mass Hysteria》
《熱情/Fervor》
《ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya》
《戦精神の象徴/Emblem of the Warmind》
《森の知恵/Sylvan Library》  



実際にほぼ同じリストで回してみた所、
「デッキ内の土地を全て出しきって20体以上の5/5トークンがいきなり殴りかかる」「土地を探していたら対戦相手のライフが消し飛んだ」などなど、非常に爽快なデッキになりました。 また、普通のデッキだとキープ基準が「土地、マナ加速、ドロー等の序盤のアクション」と3つ揃う事が理想ですが、土地カードとマナ加速が多い上にそれだけでゲームが出来てしまうためにキープ基準が

 

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「土地が2枚(あと1枚ぐらいなら簡単に引いてこられるため)と土地サーチ2枚以上」だけで済んでしまうため、ストレスフリーなデッキに仕上がりました。

 

   

 

みなさんも是非、緑単色のビッグマナから赤緑の上陸デッキへと生まれ変わった《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》デッキを作って遊んでみてください!!