【GP名古屋2016】スーパーサンデーシリーズ・スタンダード Round2 赤瀬大祐(岡山)対 小出優人(滋賀)

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text by Tomoya Tsujimoto グランプリ名古屋2016には二人のアーティストが来場している。 そのうちの一人、Steve Argyleが手掛けた《僧院の速槍》。 レガシーからスタンダードまで多くの環境で見かける良カードだが、このフィーチャーマッチでも《僧院の速槍》が勢いよくレッドゾーンを駆け抜けることになる。 《嵐追いの魔道士》を得てスタンダードに浮上したニューフェイス青赤果敢を駆るのは赤瀬大祐。 これを迎え討つは王者のデッキアブザンアグロを携えた小出優人だ。 IMG_20160131_095625 Game1 お互い1ターン目は土地を置くのみの静かなにらみ合いとなるが、2ターン目には先行の赤瀬が《嵐追いの魔道士》を走らせて試合の火蓋を切った。 山田も応じて《棲み家の防御者》を表で場に出すものの、これ単体ではどうしようもない。 続くターン赤瀬は占術のため《タイタンの力》をアップキープにプレイし土地を探した。思惑通り土地を引けた赤瀬は5/4となった《嵐追いの魔道士》で一気に山田のライフを削り取る。そして戦闘後には《神出鬼没の呪拳士》が登場した。 クリーチャーさえ捌ききれれば勝算のある山田は《ドロモカの命令》を格闘、+1/+1モードで唱え《嵐追いの魔道士》を撃墜し。 しかし依然赤瀬の攻撃の手は止まらない。手札より《僧院の速槍》が現れこれに《空間の擦り抜け》が唱えられると《神出鬼没の呪拳士》の能力も誘発し、二体のアンブロッカブルクリーチャーが突撃するのだった。 さらに続くターン赤瀬の《ケラル砦の修道院長》は《促進》をめくり、そのまま3/2速攻となって攻撃に参加した。 《包囲サイ》も引けていない山田は赤瀬の攻めを受けきれず、とうとう残り少なくなったライフを《タイタンの力》で強化された《神出鬼没の呪拳士》によって削りきられてしまった。 赤瀬1-0山田 ゲートウォッチの誓い発売直後の大会では《ヴリンの神童、ジェイス》入りの青赤果敢が結果を残したが、赤瀬のデッキには《ヴリンの神童、ジェイス》は搭載されていない。 赤瀬曰く、確かにジェイスはアドバンテージの元になるが攻撃的なデッキにしたかったのでその枠を《神出鬼没の呪拳士》にした、とのこと。 Game1では赤瀬の言葉通り《神出鬼没の呪拳士》が見事に機能しアブザンの強固な守りを突破していた。 クリーチャーでの守りがし辛い赤瀬のデッキに山田はどういった対処を行うのだろうか。 Game2 先行の山田が《強迫》を唱えると、赤瀬の《神出鬼没の呪拳士》、《空間の擦り抜け》、《空間の擦り抜け》、《焙り焼き》、《払拭》、《シヴの浅瀬》、《汚染された三角州》という手札が公開された。 事故ではないがクリーチャーの一枚しかない手札、山田は即座《払拭》をディスカードさせる。一枚しかないダメージ元を除去しようという魂胆だろうか。 どうやらそのようだ、赤瀬が《神出鬼没の呪拳士》を戦場に送り出すと山田は《絹包み》でこれを対処する。 赤瀬の手に攻め手が無い間に優勢を築きたい山田は《先頭に立つもの、アナフェンザ》を送り出す。赤瀬は攻めこそできないものの《先頭に立つもの、アナフェンザ》には《焙り焼き》を当て盤面を均衡に保った。 続くターン赤瀬はとうとう《嵐追いの魔道士》を引き込み攻勢へと移った。山田も負けじと《始まりの木の管理人》を戦場に送り出す。 《始まりの木の管理人》に対して赤瀬が《焙り焼き》を唱えると、対応して《ドロモカの命令》が軽減モードでプレイされる。さらに対応して赤瀬は《焦熱の衝動》。山田のフィールドからクリーチャーが消え去った。 そのターンの戦闘後赤瀬がプレイしたのは《ケラル砦の修道院長》、これに対して山田は地上を固めるため《包囲サイ》を繰り出した。 しかし山田の抵抗虚しく返しのターンの赤瀬の行動は《ケラル砦の修道院長》を対象にした《空間の擦り抜け》と《ティムールの激闘》。 《嵐追いの魔道士》と合わせて合計11点のダメージを受け山田のライフはあと残り2。 とうとう追い詰められた山田は残された赤瀬の手札が弱いことを期待してターンを返すのだが…… 赤瀬の手からプレイされたのは《宝船の巡航》。現代の《Ancestral Recall》によってもたらされた速攻クリーチャーたちがレッドゾーンに押し込まれると、山田は投了を宣言するのだった 赤瀬2-0山田 赤瀬win! 《ヴリンの神童、ジェイス》を《神出鬼没の呪拳士》に交換したことでより速く(そしてより安く?)チューンナップされた青赤果敢が見事勝利を手にした。 赤の速攻と青のアドバンテージを併せ持つこのデッキを今後も大会で見かけることになるのは間違いないだろう。 《ヴリンの神童、ジェイス》を入れるべきかどうかは環境やプレイヤーによりけりかもしれないが、気になった方は一度この青赤果敢を使ってみてはいかがだろうか。 赤瀬大祐、まずはシングルエリミネーションに向かって一歩前進。 グランプリ・名古屋2016 サイドイベントカバレージページに戻る