循環進化/Cyclical Evolution

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/03/03

循環進化/Cyclical Evolution

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生物の進化に興味がある。ダーウィンはガラパゴス諸島において、生活環境・食性により、近縁種でありながら様々な形状のくちばし・体格・習性を持つフィンチという小鳥から進化論の着想を得た。元は同一の生物が、まったく別の形状へと進化を遂げる...不思議で、そして面白い。クジラは一体どこから来たのかが、最近になってわかってきた。今この世界に住まうものは皆、悠久の時の中で途方もない進化を重ねてここに辿り着いている。我々はどこから来て、どこへ行くのか。他の生物の進化の歴史を紐解くことで、自分たちが歩むべき道がわかる...のかもしれない。

 

マジックの多元宇宙に住まうクリーチャー達も、それぞれ独特な次元に合わせて多様な進化を遂げている。ゴブリンやマーフォーク、エルフにミノタウルス、人間も例外にあらず。彼らには僕らの宇宙にはないマナに基づいた魔法というものがある。これを用いて意図的な進化を成し遂げたもの達も少なくないだろう。今日はそんな、進化を促すカードについてのお話。

 

マジックのクリーチャーカードにとっての進化とは、キーワード能力にもなっている。その能力がもたらすのはサイズアップ。2/2が5/5となるのは、戦闘を行うクリーチャーにとっては大きな進化だ。これを自ら引き起こす呪文が《循環進化》。問題点は、このソーサリーが5マナであるということ。同じ5マナ域には合計6個も+1/+1カウンターを置ける《増え続ける成長》なんてカードが存在する。う~ん、無理して使う必要はないか...。

 

なんて思ってしまうが、この呪文のサービスポイントは別にある。まず、待機呪文である。3マナで"待機"して、3ターン後に解決。クリーチャーを出してから5マナ用意するのはなかなかしんどいが、待機中に強化したいものを展開して3ターン後を迎えれば、スムーズな運用が出来る(時間がかかっているのは目をつぶってね)。さらに、この呪文は解決後、墓地ではなく追放領域に置かれ、時間カウンターが3つ置かれる。これらが取り除かれれば、再度唱えることが可能。カード名の循環というのは、こうやって何度も何度も進化を繰り返すことを意味しているのだ。

 

うん、だからって強くないよなぁ...ちなみにこの呪文は『未来予知』のアンコモン・ソーサリーのサイクルの1つ。いずれもマナコストは重く設定されており、得られる効果は少ないが一度解決されれば自動で複数回使用できるのがウリだ。...うん、サイクルを1枚も知らなかった方が圧倒的に多いだろう。こういう失敗サイクルを経て、カードは繰り返し進化し続けている、ということでここはひとつ。


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