Boris Devilboon

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/04/04

Boris Devilboon

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トークン。そもそもの意味は...パスワードを書き換え続けるプログラムのことだったり...これはマジックとは無関係も良いところだな、他には代用の硬貨の意味も。海外の地下鉄やバスでは現在でもこれが用いられているところが少なくない。特にインフレが激しかった国々では、ゲームセンターや公衆電話でもこのトークンを用いることでその都度金額を調整して...ということの負担を軽減していた。マジックにおいては、カードの代わりにパーマネントとして扱う存在のことを指す。最新セット『イニストラードを覆う影』では、"手がかり"というトークンを生み出すカードが多数登場。珍しいクリーチャーでないトークンを、プレリリースに参加したプレイヤー達がどう受け止めたのか、構築級のカードは登場するのか、気になるところである。今週はそんなトークンの新顔登場に合わせて、珍しいトークンを生み出すカードを紹介していこう。「特殊トークン・ウィーク」の開幕だ。

まず1枚目は...個人的に、すごく好きな1枚を。古くは『レジェンド』のレア《Boris Devilboon》を紹介しよう。Borisは名前...ボリス、Devilboonは、「悪魔の賜物」とでも言おうか。マジックではBoonは加護とテンプレ訳されているが、要するにボリスは悪魔の加護を受けし者、悪魔がこの地上に創り出したものといったところだろう。背景世界的には、皆大好き《Tetsuo Umezawa》の宿敵、帝国直属暗殺者の《Ramses Overdark.》の配下のウィザードである。彼は、火の力を用いて小悪魔の類を召喚する術に長けていた。彼はこれらのクリーチャーを"Little Friends"と呼んでいた。Ramsesはこのボリスを殺害し、蘇生させて己の手駒として操り、Tetsuoを戦わせた。アンデッドと化したボリスは、死体やタールなどを用いてLittle Friendsを創り出すが、それらもろともTetsuoの手によって倒される。

この不気味なウィザードをカード化したものが《Boris Devilboon》。そのストーリーが反映されてか、あるいはストーリーが後付けかはわからないが、赤黒のトークン生成能力を持った伝説のクリーチャーとして登場。5マナ2/2と本人の性能は悪いが、4マナタップで1/1トークンを生み出し続けられる。このトークンが変わり者。赤と黒の「マイナー・デーモン」というクリーチャーだ。元々はこの名の通り「Minor Demon」というクリーチャータイプのトークンだった。小さなデーモン、といったところか。しかしその後、クリーチャータイプを表す単語は1単語で、というルールが導入され、「Minor-Demon」とハイフンを入れて文字通りのマイナーチェンジ。そこからさらに変更のメスが加わる。デーモンというクリーチャータイプが確立されたため、マイナーを切り取る形に。ゴブリン・戦士のようにマイナー・デーモンという2つのタイプを持つことに。マイナーってなんやねんな!誰もがこう思うのは当然で、最終的に《マイナー・デーモン》という名のデーモントークンとなった。『イニストラード』で小悪魔であるデビルのタイプが登場する以前の話で、今なら素直にデビルで良いよねと。

本人も、元々のタイプはレジェンド。今は無きタイプであるが、昔は全ての伝説のクリーチャーがレジェンドというタイプ持ちだった。レジェンドルールの変更で、正式にクリーチャータイプ人間・ウィザードを取得。めでたし...というわけでもなく。おいおい、背景世界の設定知らんのかよと誰かに言われたのかどうかは知らないが、殺害され蘇らされた存在であるということで人間からゾンビにチェンジ。ミケウスが人間カードからゾンビカードになったりということはあったが、同一のカードで人間だった時期とゾンビの時期があるカードなんて、このカードくらいしか知らんなぁ。

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