黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/04/06

黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed

黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed
黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed
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ミダース王。都市ペシヌスの王であり、快楽主義者。豊穣とブドウ酒と酩酊の神、ディオニューソスの師を保護しもてなしたことで、その褒美としてどんな願いでもかなえてもらえることに。あなたなら、何を願う?こんな時にこそ、バカな願い事を言ってしまいそうだ。ブドウ酒の神様だし、飲兵衛なら酌めど尽きぬ酒樽とか?純粋に巨万の富?ミダース王は...「触れたものすべてを金に変える力を!」。アホやろコイツ。その能力を授けられて、ワイこれで大金持ちやで~と色んなものをペタペタ触ったはいいが、さて飯食おうとおもってもそれらが金のオブジェに。辛いのう...と娘を撫でると娘も金に。あーあー。

このミダース王をモデルとしたキャラクターが、ギリシア神話をモチーフとした次元テーロスに住まうマカール王だ。カード名もそのまま《黄金の呪いのマカール王》。やはり触れたものを金に変える能力、なんて呪いでしかない。彼が身につけているものは全て黄金。ペットであったのだろう、ライオンor豹も黄金の置き物と化しているし、背景には彫像と化した女性の姿も見える。触っちゃったんだね、マカール王...その表情も、苦悩に満ちたものとなっている。彼の場合、自身の色や死者が金のマスクをする世界での金を生み出す能力から察するに、《死者の神、エレボス》にでも授かった力なのだろう。

マカール王の黄金化能力は、その名の通り神から授かりし力、"神啓"。これらは元々、クリーチャー達が眠りについている間に見る夢の世界=神々の世界のものを具現化する力としてデザインされたため、タップ状態からアンタップした時に誘発する能力として作られている。マカール王はタップ状態からアンタップすると能力が誘発し、クリーチャー1体を対象としてそれを追放する、除去能力だ。そうやって彼が触れたものは、「金」という珍しいトークンへと生まれ変わる。この金は、生け贄に捧げると好きな色マナを1つ生み出す《水蓮の花びら》相当の能力を持ったアーティファクトだ。元々、マカール王が収録されている『ニクスへの旅』の1つ前、『神々の軍勢』に収録された《金箔付け》が同様にクリーチャーを追放し、金トークンを得るソーサリーだった。これをクリーチャーの能力として複数回使用できる代わりに、速効性を失った1枚となる。

4マナ2/3とスペックは悪いため、そう簡単にアタックして普通にアンタップ、というわけにはなかなかいかないだろう。何らかの手段でカチャカチャっとタップアンタップさせてやる必要がある。《バネ葉の太鼓》《くぐつ師》など、これを補助するカードは少なくないので、せめて悲劇の王を活躍させてやってほしい。

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