ガイアの空の民/Gaea's Skyfolk

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/05/21

ガイアの空の民/Gaea's Skyfolk

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「Skyウィーク」と称してやってきたが、最後の1枚はもっともSky感溢れるカードを紹介しよう。《ガイアの空の民》だ。

 

このカードがの存在が発表された時...僕は雑誌の特集でその目にしたのだが、衝撃が走ったものだ。遂に出た、「2マナ2/2飛行」だけのクリーチャー!これまではデメリット持ちでさえ2マナの飛行クリーチャーのサイズは2/1が限界ではあった。そんな中での純粋な、所謂「飛んでる熊」の登場である。正直...チビったよね。当時そこまでマジック歴が長いわけじゃなかった僕でさえ「遂に来たか」とか生意気にも思ったぐらいだから、黎明期からのプレイヤーにとってはわけわからん強さに見えたんじゃないだろうか。

 

このクリーチャーは、最強セットの1つにも数えられる『アポカリプス』に収録されている、対抗色2マナで2つのタイプを持つコモンのクリーチャーサイクルの1枚だ。長いなサイクル名。まあ簡単に言うと、『アポカリプス』までは特異な組み合わせてされてきた対抗色...白にとっての赤と黒のような、隣り合っていない色の組み合わせと、エルフ・ゾンビのようなマジックの主要種族でありながら交わることがなかった組み合わせを、1枚のカードに持たせることで「これまでにない」感を出したかった、そんなサイクルではないだろうか。青緑の2マナというこれまでに存在しなかったコストに、エルフとマーフォークというかたや樹上、かたや海底に住まう部族の交雑種。そして能力は2マナ2/2飛行と、全てが目を引く1枚。しかもイラストは皆大好きなTerese Nielsenが描く、淡い色使いが貯まらない美麗なもの。人気が出ないはずもなく、パックからこれが飛び出すと嬉しかったのを覚えている。

 

言うまでもなく強力なカードには違いない。当時は青緑がそれほど強い色ではなく、またこの後に訪れた全盛期にはデッキのコンセプトにより合うクリーチャーを選定されることが多く、スタンダードでその姿を見ることは珍しかった。このカードが輝いたのは、最初期のエターナル環境だろうか。その軽さと打撃力を活かして「フィッシュ」などのデッキで活躍。「フィッシュ」は特にマーフォークをフィーチャーしたデッキという訳でなく、軽いクリーチャーにシフトしたクロックパーミッションデッキのこと。このクリーチャーに《好奇心》を貼ったりして殴りながらアドバンテージを得ていたようだが、今のエターナルと比べるとなんとも牧歌的で、これはこれで良いではないか。

 

ところで、当時からずっと言われていたのが...マーフォークとエルフが混じりあっても、飛行は得られないのでは?ということ。青は飛行の色、緑は熊の色であってスペックは納得なのだが、このカードのタイプはどちらも飛行とは縁遠い。エルフに至っては、この23年の歴史上、飛行を持つカードはこれを含めて3体しかいない。マーフォークも4体しかおらず(起動型能力で得るものを含めるとグッと増えるが)、ハッキリ言ってデザイン的にはアレなんだが...まあ、美しいし、説得力のあるイラストに免じてはここは1つ!

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