Rogue Skycaptain

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/05/19

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ハヤブサやチョウゲンボウといった猛禽が好きだ。天高く舞い、急速降下しネズミやウサギを仕留める。飛行能力もさることながら、一体どれだけ目が良いのかといつも驚かされる。どうもチョウゲンボウは紫外線が識別できるらしく、獲物の尿の反射などを上空から視認して獲物の位置を見定めるのである。その眼がね~クリクリしてかわいいのである。チョウゲンボウなんかはサイズも小さく、ペットとして飼えなくもないのがまた...なんというかそそるな。大体30cmくらいで、小型であるからこその高い飛行能力を有している。

 

で、今日の1枚の《Rogue Skycaptain》はというと、そんなハヤブサ・チョウゲンボウタイプの猛禽類に跨っているのだが...デカいなぁコイツ。人間を丸飲みできそうで、拡げた翼は6メートル程ありそうだ。小型であるからこその高い飛行能力と書いたが...マナの加護を得られるマジックの世界では、そんなもの関係ないらしい。考えてみれば、このカードと同じくテリシア大陸に生息する超大型猛禽類がイラストに描かれているカードは《Kjeldoran Skyknight》《キイェルドーの飛空隊長》と複数存在し、どうやらこの大陸では一般的なものらしい。エイスサーと呼ばれる巨大な猛禽で、カープルーザンの山々に生息しているらしい。しっかりと飼いならされており、一体一日当たりに食う餌代とかはどうやって賄っているのかなど気になるところだが、恐らくは巨大ネズミや巨大ウサギを狩って与えるのだろう。巨大な鳥の背中に乗るというのは少年少女の夢だ。一度はそんなファンタジック飛行体験をしてみたいものだが...このならず者の飛空隊長の装備を見るにすごい軽装じゃないかね?ちょっと体制を崩しただけで落下しそうなのだが...そこは隊長と呼ばれるだけあって、テクも一流なのか?

 

カードとしては3マナ3/4飛行と、とても赤とは思えない...いや、どの色であろうとも、2色以下のカードではなかなか得られない超スペックの持ち主だ。ただ、もうこのコラムで数百と述べてきたが、こういうカードが全く有名じゃないってことはそこにはデメリットというものがあって。この飛空隊長のクリーチャータイプは、ならず者であり傭兵。もう、タダでは動いてくれないのがここからわかる。この隊長は、アップキープを迎える度に報酬カウンターというものを得ていく。これを得るのと同時に、あなたは報酬カウンター1個につき2マナ支払わなければならない。支払いを拒否した場合、彼はすべての報酬カウンターを放棄して次の主、対戦相手の元へと飛び去って行く。金の切れ目が縁の切れ目を地で行く、超強欲クリーチャーだ。

 

ひどい話である。最初の報酬なんて、攻撃もしないうちから受け取るのだ。「除去られずに無事にターンを迎えたんだから、これぐらい払ってもらわなきゃな」とでも言いたげだ。まあそれは良い。2マナくらいなら払ってやる、攻撃行ってこい!と任ずるとしっかりと3点のダメージは刻んでくれることだろう。ただし、次のターンを迎えれば、ヤツは図に乗り4マナと倍額を提示してくる。その次は6マナ、8マナ...もう払えるわけないだろ!と拒否すれば対戦相手の戦場でホバリングしながら立ちはだかってくる。なんなんだコイツは。ちなみに、このカード1枚で対戦相手のライフ20点を殴りきろうと思ったのならば、計7回のアタックが必要で...計算したところ...ビビらないでくれよ?合計で、なんと56マナの支払いが必要なのだ。名前からもう超貪欲な《絶え間ない飢餓、ウラモグ》ですら、10マナで2パンで勝利をもたらしてくれる。この悪質な傭兵は、最初「初回料金は3マナでして...」と甘い言葉でマナを要求してきて、たっぷり搾り取ろうという訳だ。クライアントが契約を放棄しても、今度は競合他社に強制的に契約を結びに来る。なんなんやコイツは!とりあえず、暇をもてあそんでいる方がいらしたら、レガシーでこいつに56マナ支払って勝つデッキでも作ってみてほしい。勝ったら祝杯だ!

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